項羽、宋義に諫言す
二世皇帝の三年(B.C.二〇七年)になりました。
冬、十月に年が変わっています。齊將・
項羽が申しました。
「吾れ、秦軍が趙王を鉅鹿に圍(囲)むを聞く。
宋義は申しました。
「そうではない。それ牛の
宋義の話はつづきます。
「今、
秦が勝てなければ、そこでわれわれは兵を引いて
だからまず秦と、趙とを
堅を
そこで軍中に令をくだして申しました。
「
宋義という人は比喩をよく使ったようですが、いまいちわかりません。とりあえず、ここに止まったようです。
そしてその子・
項羽は激怒します。
天候は寒く、大雨し、士卒は
項羽は申しました。
「まさに力をあわせて秦を攻めんとしている。なのに久しく留ってゆかない。
今、歲は饑え、民は貧しく、士卒は半分は
兵を引いて河を渡り、趙の食により、趙と力をあわせ、秦を攻めることをしない。
そしていう、『その
それ秦の彊(強)さで、新造の趙を攻めれば、その勢いは必ず趙を
かつ國も、兵も、新たに破れ、(楚)王は坐を、席を安んじておられない。それを境內をはらってもっぱら(兵を)將軍にゆだねられた。國家の安危は、この一舉(一挙)にあるのだ。今、士卒をあわれまずしてその私にしたがう。社稷の臣などではない。」
十一月になりました。
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