右丞相・馮去疾、左丞相・李斯、将軍・馮劫、諫言す、皇帝の答え
右丞相・
「關(関所)の東に群盜が並び起り、秦は兵を発して追撃しており、殺し亡ぼしたものははなはだ
盜は多いため、みな
請いますに、まさに
よほどの状況だったのでしょうか、左丞相、右丞相、将軍と高官たちが連名で諫言したわけです。
二世皇帝は申されました。
「およそ貴くなって天下をたもつところの人間は、意をほしいままにして欲を極めることができ、
それ
朕は尊きこと萬乘であるのに、その実がないとは、吾は千乘の
かつ先帝は諸侯より起たれて、天下を兼併された。天下はすでに定まり、外は四夷を
今、朕(二世皇帝)が即位し、二年の間に群盜が並び起ったのに、君たちは禁ずることができない、また先帝のなされたことを
二世皇帝は馮去疾、李斯、馮劫を吏にくだしました。そして他罪で
馮去疾、馮劫は自殺しました。
ひとり李斯のみが獄につきました。二世皇帝は李斯を趙高に託してその罪状を
趙高は李斯を案治しました。李斯は
「ああ、悲しい!
むかし
そうではあるのに死を免れず、身は死んで忠をなしたものは
今、吾が智は三子(關龍逢、王子比干、伍子胥)には及ばない。そして二世の無道は桀、紂、夫差にまさっている。吾が忠をなして死ぬ、
かつ二世の治がどうして
吾は諫めなかったのではない、そうではなく吾は
およそ古の聖王というのは、飲食は節が有り、車器には数があり、宮室には度が有った。令を出して事をなし、
今、逆を
今、
吾は必ず寇(反乱軍)の咸陽に至り、
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