趙高と二世皇帝、李斯を案問す、李斯、上書す
「君(
ここに
「上(皇帝)はお時間があります、事を奏されるべきです。」
丞相(李斯)は宮門に至りて上(皇帝)に謁しようとしました。
このようなことが再三となりました。
二世皇帝は怒られて申されました。
「吾は常に
丞相はまさか我を若いと思って
「このようにあやういのでございます!
それ
今、陛下がすでに立たれて帝となられましたのに、丞相の
かつ陛下は臣に問うておられず、臣もあえていっておりませんでしたが、丞相の長男の李由は三川の守となっております。楚の盜・陳勝等はみな丞相のかたわらの縣の子にございます。そのために楚の盜はおおっぴらに行動し、三川を通り過ぎましたのに、城守(李由)はあえて攻撃しなかったのです。
高が聞きますに、その文書はそれぞれ往來したのですが、まだその詳細をえておりませんでした。そのためにまだあえて奏聞しておらなかったのでございます。
それに…、丞相は外に居られ、権は陛下より重いのでございます。」
二世皇帝は
そのために丞相を案問しようとされました。その
李斯はこのことを聞きました。
そこで上書して趙高の短所を申しました。
「趙高は利をほしいままにし、害をほしいままにしています。今や陛下の立場と異なるところがございません。
昔、
今、趙高には
その欲はきわまりなく、陛下の
陛下はそれらのことを図られていません。
臣(李斯)は趙高が必ず変(
上書は皇帝に届けられました、この時は。
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