あとがき

 表題の通り、あとがきです。

 本編とは関係ありません。


 ここまで読んで頂いて、本当にありがとうございます。

 今回のお話は、病に侵された主人公が死ぬまでの時間をどのように過ごすのか、というお話です。

 皆さんならどのような時間を過ごすのか、とても気になるところです。

 ちなみに私は最期に日本一周とか世界一周とか旅行したいですね。

 これまで見たことの無い景色を最後に見て、最期は富士の樹海にでも行って死ぬのを待ちたいと思います。


 さて、読んで下さった方にはもしかしたら察している方もいるかもしれませんが、今作、名前を出すだけ出してあまり名前を使っておりません。

 それは、作者である私が名付けをするのが苦手と言うのもありますが、この作品はあまり名前に重きを置いていないからです。

 結局、名前に気を取られるようなら、名前に作品が負けてしまうような気もしますし、作品にちなんで名前をつけてしまうと、キャラクターの動きが制限されるようで、あまり好きではないのです。


 ところで、実はこの作品、ちょっとした奇跡と言うようなものが最後に登場します。

 ですが、実は書き始めた時には奇跡が起きるような最後にするつもりはありませんでした。

 ですが、書いている最中に二通りの最後が頭に浮かんできてしまって、結果は今のような結末となりました。

 書き終わった今、そのことに対して後悔はありませんが、ほんの少しだけ、残念に思う気持ちがあることは否定できません。

 とはいえ、書き足したり、イフストーリーを書くつもりもありませんが。

 これについては、自分の流儀とでも言いますか、気持ちの問題なのですが、キャラクターを細部まで深堀したり、もしもの話をいつまでも書いてしまっては、それ以上のストーリーの広がりを邪魔することになってしまうと思うのです。

 もちろん、ストーリーを進めるうえである程度の深堀をしたり、伏線回収をすることによる面白さはあると思いますし、自分もそう言った作品を読んで楽しんでいますが、それと同等に、解釈の余地がある作品を読んで、自分の思うがままに解釈を進めることのできる作品も好きだからです。

 というわけで、自分は基本的に最低限の深堀、伏線回収だけして、その後どうなったのか、と言ったようなことは読み手の想像次第にしたいと思っています。

 自分の文章力不足ではあると思いますが……。


 さて、長々と話すのもこの辺りにして、この作品はあとがきも含めて完全に締めと致しましょう。

 改めて、読んで下さった皆様、本当にありがとうございました。

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残り一年の命、俺は何をする? かんた @rinkan

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