応援コメント

ep.059 翠星が嗤う」への応援コメント


  • 編集済

    人死の伴う復讐劇と、思春期のイタズラじみた逃避行の対比が切ない。
    真っ当な境遇なら、真っ当な兄弟として、もっと違った絆があったはずなのに…。

    そうそう。アドレナリンが出ている間って怪我に気づかないんですよね。骨を折っても気づかなかったり。芸コマなの好き。

    アリア様は、スケールのデカいトリックスターなのか。ただの愉快犯には見えないから、いろいろな伏線に絡んだ過去があるんだろうな〜。

    作者からの返信

    感想ありがとうございます!

    エルシオとエヴァンの二人はたぶん、この世界でもだいぶマトモな子たちなんですよね…。本当に真っ当に生きられたはずなのに。
    はい、アドレナリンどばどばで楽しく毒ガス撒いてるのでね……笑

    アリア様が何を考えているのか、作者にすら分かりません……。分かるのはこの人がとても怖いというくらい……

  • うひゃ〜!!好きです……!!ここでライくんが……!!ひぃ〜〜めちゃくちゃ面白い……こういう風に繋がってたんですね……!!!斑鳩さん本当に地の文も台詞回しも素敵で、本当に見習いたいです……好き……(語彙力)

    作者からの返信

    嬉しいです〜〜!!ありがとうございます!励みになってます!暗殺人形時代のライが書けて大満足です。文章褒めていただけるの本当に嬉しくて、感涙にむせび泣いてます


  •  今回もかなり面白かったです。推しキャラの活躍が見れるのはやはり良いですね! エルシオの活躍がまたまた見れて本当に嬉しいです。

     誇り高い貴族であるエルシオとエヴァンが、食うに困って盗みを働くほどにまで没落してしまった姿は悲しいですね。エルシオの赤髪についた汚れは奪われた尊厳の暗喩のように感じられました。しかし、その誇りは墜ちてなお失われていないですね。翠の瞳に宿った復讐の炎とともに燃え盛っているように見えました。

     惨めな暮らしをしながらも、エヴァンとエルシオは着々と復讐の準備をしていて、たった二人でそれを実行しようとしている。この執念と胆力……誇り高いリーゼンバーグの血を感じさせられますね。やろうとしていることはかなりエグいですが、持てる知力と知識を振り絞り戦おうと手を尽くす彼らの勇敢さは、称賛に値するものだと思います。そして同時に二人は天才なんだなと思いました。とくに、エヴァン。軍に入っていたら、きっと将来はかなり優れた参謀になっていたんじゃないでしょうか。帝国は勿体ないことをしましたね……。

    それにしても、エヴァンが林檎を落としたシーンはちょっと可愛いなと思いました……。運動神経がないんだなあ……。
    この兄弟、お互いの足りないところを補い合っている感じがいいですよねえ。


    エルシオが初めて人を殺したシーン。あっさりと殺してしまったことに対して、エルシオの乾ききった感慨がよく表現されていて私はとても好きです。初陣なんですよね。最初読んだときは、まだエルシオも慣れてないから射撃の技術もそこそこなんだなと思いましたが、読み返すとそこかしこにエルシオの才能の片鱗を感じられる描写がありました。投げた瓶を撃ち抜いていますしね……冷静に考えるとすごい技術だなあと。
    軍人の家系なので銃の手ほどきは受けているとのことでしたが、初の戦闘で怪我も負いながら冷静にそれをやってのけたのがすごい。天才ですね、本当に。作戦もきっちり二人だけで完遂してますし。

    また、帝国議会の様子も印象的でよかったなあと思います。一つだけ席の空いた十三の席。二年たってもリーゼンバーグの威光はなお衰えないのだなとも思えましたが、奇数が偶数になって二年そのままであるという事実に、個人的にですが私はちょっとした寒気を覚えました。考えすぎなんだと思いますが、アリアの決定が決して覆らない証のように感じられて。常に冷気が漂うアリアの威光といい……本当に恐ろしい女だなあ。


    そして、個人的に一番興奮したのが、暗殺人形時代のライの登場でした! 
    ライはかっこいいですねほんと。そしてこの頃のライは徹底してマシーンだなと感じます。ライが任務の内容と殺した人間の数を逐一覚えている理由が、まさにそれだなあと。コンピュータのように記憶していて、忘れていることよりもよっぽど非人間的に感じられてしまいました。なんというか、こういう冷たい事実の書き方……非人間の書き方というべきですか……こういう表現で睡蓮さんに敵う気がしません。これでまたライの解像度が上がって、ファンとしては嬉しい限りです。こんなに記憶力がいいなら、こころを取り戻したライは本当に殺すのが辛いんだろうなあと。目をそらして忘れるってことも、きっとこころを取り戻したライはできないだろうなって思いますし。僕の勝手な妄想で恐縮ではありますが……。

    今回は長く、ボリュームのある話だったので、書きたいことがたくさんありました。あまりまとまってないかもですが、この辺りにします。

    では、次回も楽しみです。





    作者からの返信

    感想をこんなにもありがとうございます。忙しくて大変な時分でしょうに、想いのこもった感想に感謝しきり倒しです。

    エルシオとエヴァンの復讐劇の始まり、ということで二人には暴れまわってもらいました。誇りを棄てて、復讐とお互い以外すべてを棄てた二人の執念には、作者である自分も驚きました。何もかもが奪われる前の可愛かった二人はもういなくて、初陣で人を殺しても嗤えてしまうほどに歪んでしまったのだなと思いましたね。
    二人の天才性についても焦点を当てたかったので、色々気づいていただけてとても嬉しいです。エヴァンの賢さやエルシオの拳銃の腕、ただし片鱗。確かにエヴァンがいれば帝国軍もましになったかもしれませんね。上層部の自業自得です。エヴァンのビミョーな運動神経については次の話でも見られるかもしれません。
    エルシオとエヴァンは兄弟であると同時に最高のパートナーなんです。個人的には二人が拳を突き合わせているところなんかが気に入っております。

    最高議会でアリアが結局場を支配していましたが、このときはまだリオンも生きているんですよね……。そして、リーゼンバーグの名前を聞いて一番動揺しているのがマクシミリアンですが、彼にもそれなりの事情があったりします。それはいずれ触れられると思います。

    暗殺人形時代のライは前々から書きたいと思っていたので、こうして書けることが感慨深いです。ナタリアと同じだったというわけですから、美しくて完璧でこころがない兵器だったんですよね、本当の意味で。そんなライがあそこまで人間らしくなったと思うと、涙が出てきます……。おっしゃる通り、記憶力のいいライはきっと今まで殺してきた人間の影に恐怖しているんでしょうね。もしかしたら、ライが殊更に戦争のない世界を見たいと願うのはそこにも起因するのかもしれませんね。

    今回もお読みいただきありがとうございました!次の更新も頑張ります!