第15話 告白
「立花は帰らないのか?」
「うーん、暗くなるし帰ろっかな!」
「そっか、なら今伝えておく」
「伝えるってなにを?」
「立花のことが好きだ」
「私も好きだよ!」
「俺の彼女になってくれってことだ」
「えっ!?」
「嫌なら断ってくれ」
「えっ!?むしろお願いしますって感じだよ!私の彼氏になってください!」
「良かった、もちろんだ」
「やったぁ!」
2人の頬はほんのり赤く染っていた。
「俺を助ける為に過去へと戻ったんだよね?」
「そうだよ!」
どうやら立花は、俺がボロボロにされている所を目撃していて、それを助けられず俺が死んだから過去に戻って助ける決意をしたと言った。
様々な種類の魔法が使えたのは過去に戻って魔法を使える粉を用意していたかららしい。
そしてオレンジジュースが回復薬代わりになるっていうのは、オレンジとの相性がよく体調を壊した時によく飲んでいたからだそうだ。
「それにしてもオレンジジュースで怪我が治るとは思っていなかった!」って笑っている立花を見て俺は癒されていた。
翌日ニュースを見ると明斗の芸能界引退の文字が書いてあった。
どうやら後5ヶ月で引退することにしたらしい。
「明斗が引退か…」
ピンポーン
家のチャイムが鳴り、開けてみると明斗がいた。
「今まで本当にごめん。こんな俺だけど友達になってほしい。」
こんな感じで謝りに来たから俺はびっくりして、数分何も言葉に出来なかった。
「俺でよければ友達になる」とだけ返し、俺は家の中に入り、さっさと学校へ行く支度をした。
学校に着くと明斗の話題で持ち切り。
そして初芽、明斗、美優、紗菜、立花が楽しそうに話をしていた。
俺が来たのに気がつくと、こっちと手を振って俺を呼んだ。
俺にはこの6人がこれからもっと仲良くなって、一緒に過ごして行くんだと思った。
「友達っていうのも悪くないな」
誤発射 ぴんくのーと @pink0116
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