SFミステリー|母の最後の三日間|最後の財閥といわれた男
中島 世期
プロローグ
「ふざけんな、くそばばぁ、お前なんか大嫌いだ。あっちに行け」
大泣きしながら男の子は全身を使って、母親をなじり、走ってテーブルの下に隠れた。抱く理不尽さを包み込むような狭い空間で、その子の説明がつかない気持ちは救われることなく、涙がこぼれた。
「ちょっと、ときちゃん。隠れても無駄よ。出て来なさい」
「嫌だ!くそばばぁ、お年玉を没収なんてムカつく!」
「お前がな」
「なんで俺なんだよ。くそばばぁ」
男の子はテーブルの下でお年玉の袋を握りしめたまま、泣き続けた。
SFミステリー|母の最後の三日間|最後の財閥といわれた男 中島 世期 @seki2007
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。 SFミステリー|母の最後の三日間|最後の財閥といわれた男の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます