第8話 竜理の評価と先祖のこととトラブルのこと
―同時刻・大阪市内―
同じ頃、大手警備会社に勤務する【
「素晴らしい飛行ぶりやな。」
「高校生かしら?使いこなしているのが、よく分かるわ。」
「確かにな。」
竜理のジェットパックで飛ぶ姿が、河合兄妹を含む沢山の人々から、高評価されていることを、彼女は知る由もない。
―さらに同時刻・二国ヶ丘駅前―
竜理の高校から少し離れた駅の改札口前にて、竜理の学校の男子と、同じ制服を着た男子が集まっていたのである。5人いるが、内の一人は市川の
「最近、仲間の一人である
「
「それがな智、名前とかがまだ分からないんだ。」
「そっか。何とかしないとな。」
「市川、なんか気合い入ってない?」
「そりゃ 入るし!だって俺の先祖も2000年代だけど、長年にわたって追われてて、見つかってからもだいぶ悩んだらしいからな。他人事じゃないんだぜ
「そっか!お前は正義感強いよな!!俺達も協力したる!!」
駅前にいる男子達の仲間が、何者かに追われているらしく、熊崎、市川智、中原と他2名が、その対策について、話し合いをしていたのだ。尚、このときは【
―同時刻・竜理の自宅近くの公園―
竜理は、譲から古文書を受け取ると、それをじっくり読んでいた。その時、あるページの文章が気になり、目を通す。
「ふむふむ・・・『6023年8月6日に、中東と東欧の間の国で紛争が起き、それが50年近く続く事態となった。』・・・詳しく書かれていますね。」
「この戦争に、日本人も関わっていたらしく、確か456人くらい関わっていたらしいが、全世界的に名前が知られているのは、8人ほどらしい。もしかしたら他の448人の名前は子孫には、伝わっているのかもしれないな。」
「8人の名前は分かりますか?」
「そういや、全員はちょっと覚えてないが、一人だけ知っている。確か『
「上条!?私と同じ名字です!!」
「何!?そうなのか!?」
「私は『上条竜理』と言います!もしかしたらその方は先祖かもしれません!」
「良かろう。お嬢ちゃんの先祖かどうか、調べてみよう。私は先祖調査の仕事も兼ねているからな。」
「すみません!!よろしくお願いします!!昔、曽祖父の家の何かに『上条家はとある国の戦争に行った人物がいて、6000年代とされる』と書いていました!」
「それなら、その可能性もある。調べてみよう!!」
なぜ、竜理は6000年前のことを調べたかったのか・・・それには先代から伝わる情報が背景に、あったと思われる。そして竜理と先祖との関わりについての物語も、違法金属調査の物語と同時に、進行していくのであった。
【第8話・完】
未来時代、西暦12022年の世界をエンジョイする竜理の冒険記 市川雄一郎 @yuichi-8730
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