Devil Space Station

@Misame4242

第1話 ソワルド

皆さんは、"悪魔"という存在を信じていますか?

これは、その"悪魔"たちが織り成す物語──



「うっひゃァァーーー、今日も疲れまくりぃ。」


「はぁぁ、もう仕方ねーだろ?魔物たちが急増して暴れだしたんだから。あたしらは、この"天界"で暴れているその魔物──知能レベルが低い悪魔を殲滅するべく立ち上がったんだろ?だからこうして故郷のアルカディア星からでてこの宇宙船にいる訳だ。」


「うーー分かってるよ、、」

本当の目的は他にあっただなんて言えるわけがない、、、


「それよりさ!この前のソワルド様とオブリエート様の戦闘見た!?!?」

そう。僕───エゾンティック・ヴァイオレンスは宇宙の魔物を倒すために来たのではなく、ソワルド様とオブリエート様をまじかで見るためだったのだ!!


「あぁ?誰だそいつ。」


「ええええぇぇぇぇぇえええええ!!」

この口の悪い女───ロイヤル・ロマンティック・セレナはどうやらあの二方を知らないらしい!まじかよコイツ、、、


「、、、あたしは自分のことしか興味無いから」


「あ、、そうなんだ、、、なんかごめん。」


「あぁ?急に謝んなよキモ。」


「っっっっ!」

コイツ皮肉が通じない!!!




────情報連絡です。新たな魔物が認知されました。至急討伐に向かってください─────



「えぇー?もう疲れたのにぃぃ」


「そんなこと言っている暇は無い、行くぞ。」





「うわぁーまあまあでかいじゃん。どれどれー?知能レベル4、仕様魔法は赤魔術ってところか」

僕が使っているのは、カチューシャ型の悪魔判別機、通称ミラージュ。ほとんどの悪魔が持っている。魔物の知能レベルと仕様魔術が分かる。まー分かったところでどうすればいいのか僕には分からないんだけどっ🎵


「な、なに?赤魔術だと、、、」

なんかセレナ驚いてるなー。なんでだ?


「まーいっかよっしゃ行くぞぉ!」


開眼!白魔術仕様

エクスペート・パトロナーム!!

溢れ出る白色をした魔力が敵に斬撃を与える。

が───────


「え?」

ほとんど効いてない、、、?


「ヴァイオレンス!!!敵は赤魔術使い!余程の魔術じゃなければ、どんな攻撃もほぼ無力化される!しかし、同じ赤魔術だったら攻撃は普通の5倍効くのだが、、、高難易度な赤魔術をマスターしている悪魔がこの場にいるとは思えない、、、」


「効かないわけじゃないんだろ?セレナ

なら、やるしかねーだろ!」


白魔術仕様

アグアメンティー・アクシオ!

魔力で相手の動きを封鎖した


「今だ!セレ、、?」

なんか言ってるな。よく聞こえない、、、


う・し・ろ ?


「はっっっ!」


後ろにはさっき僕が動きを封鎖したはずの魔物が僕に噛み付こうとしていた。


死ぬ──────────


そういえば僕は相手を倒すことしか脳になかった。セレナは自分の身を守るため魔術展開。

そして俺にずっと声をかけてくれていたのか。

応援が来るまでずっと耐えて。



「あたしは、こんなあたしでも役に立てる場が欲しかった。それがこの魔物を殲滅するための連盟、ダークネスマフィア連盟なんだ。」



いつかセレナが言っていた言葉。



僕みたいな、真剣に魔物を倒そうと考えてもいないやつなんかと一緒で辛かっただろうな。さよなら。セレナ




グシャ──────────



「ふぅーー!ボス?任務完了でーす」


あれ、なんで僕は生きてるんだ?


「おーいそこの僕ちゃん?大丈夫?」


「えっあ、、え、はっはいぃぃ」


「よかった。私が来るまでよく頑張ったね。ありがとう。」



そこにはにっこり笑って僕を心配してくれた天使のような女性がいた。



僕は声をちゃんと出すことが出来なかった。





「もーまさか赤魔術使いだとは思わなかったよー。おかげで赤魔術使いの私がキックしただけで倒しちゃったけどね☆」


「、、、、!」


「あっそこのお嬢ちゃん!君の選択肢もあっていたよ。闘わないで自分を守り応援を待っていた自分を責めないで。」


「はっはい!あの、、あなたの名前は、、、?」



「私ー?私は、このダークネスマフィア連盟幹部の、セイリング・マティック・ソワルドです♡」




〜続〜

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

Devil Space Station @Misame4242

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ