拝読して思った事として、このエッセイ集を無料で読める事に感謝しました。本来然るべき対価を払って読んでもおかしくない。ある時はハッとさせられ、ある時は物悲しくなり……そして読み込んでしまう。そのくらい独特のハッとさせる視点と、作者様による圧倒的に美しい文章を味わえます。ああ……エッセイってこういう物なんだ……綺麗な文章をその人特有の感性で読ませる物なんだ……そう気付かせて下さった作者様に感謝します。
劇場、留学先の英国、街によくあるカフェ。いつも飲んでいる自動販売機のカフェラテ。どこか俯瞰的な視線で語られている街や人々。心の動きや情景描写が優しいエッセイです。もし、自分が同じ場所、同じ時間にそこに行ったら、どう感じるかしら。などと思い描きながら読んでみるのも良いかもしれません。