青の時間

青の時間②〜魔性の夏〜

とりとめのない思考に打ちのめされ

立ちすくむ

ただ一度でいい

「君が好きだ」

って

そう伝えられたなら

僕は自由になれるだろうか

甘い毒に侵食され

僕の心は崩壊寸前

心を蝕むように支配する

魔的な君の、その甘美なその姿に

ただ平伏し乞い願う

ととえこの身が破滅しようとも

君を崇拝し

ただこの愛欲に身を任せる僕

君はそれをどう思う？

この心地よい毒に溺れて沈む僕を

憐れと思う心があるならば

いま今一度

人生の一部として彩りの一部に加えてもらとしたらなら

僕はただ君に

君を崇拝し賛美するためだけにこの命を与え尽くす

君は僕が生きる理由

そのすべては君にある

潮騒が聴こえる

紺青の海が

細胞の隅々に沁み渡って

僕の芯まで紺碧に染め抜いていく

愛も

そして恋さえも知ることもなく

この空に溶け僕の世界の一部となった

我が最愛の恋人よ

今はただ

君の魂の平安をいのる

僕が君のもとに向かう

その日まで