第6話

ちょっと待って その無限の書物庫の中の本を書き換えればカムイとか戦争とかなくなるんじゃないのか?


ファティマは台所の前に立つとお茶を入れた


あら〜そんな簡単じゃないのよ

無限の書物庫の本はファームがないと触れられないの

いわばファームはペンのような役割ね


ファティマはみんなの前に新しいお茶を置いた


だいたい話しはわかったけど俺たちはなんでここに連れてこられたんだ


ラナはお茶に手をつけないまま話し出した


それは私から話すわ

あなたたち転生者はカムイ以外でファームを複数同時に使うことができると言われているわ

私たちの目的はカムイからファームを奪ってあなたたちに無限の書物庫に記されている歴史を変えてほしいの

戦争をなかったことにしてほしいのよ


カイトは二杯目のお茶を飲み干していた


そういうことかじゃあこの戦争でカムイ達に勝ってファームを手にして歴史を書き換えて平和な世の中にしようってことなんだな


そうよ


俺たちの村も襲撃されないようにできるってことか

悪くないな


カムイは立ち上がった


じゃあそれやろうぜ!

いいだろ?てかお前も転生者だったんだな

いろいろ話をしたいとこだ


俺も立ち上がった


よし!やろうか!


ファティマは椅子に座った


改めてよろしくね〜

でもあなたたち弱っちいから少し強くならないとね〜

ここにいるラナと戦って勝てるくらいにはなってもらわないと〜


ラナは少し笑った


あなたたちを鍛えるのは大変そうね


すぐ追い抜いてやるさ!


カムイはいきいきしてきた様子だった


今日はひとまず村のはずれの空き家に行って休むといいわ〜


俺たちはヘトヘトになっていたのを忘れていた


修行は明日からだな!

よろしくなラナ!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

キングスレイト @AkaseShouma

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ