第5話

家の中に入るとワンルームのような感じ特に贅沢な感じもなく一つの部屋のようなところだった 洗い物をしているガタイの良いというかボディビルダーのような男が1人いた


あら〜おかえりラナちゃ〜ん

その2人が転生者の方?


俺とカイトは目を合わせた


はい。やっと見つけることができました


ご苦労様〜

お二人さんいらっしゃ〜い


あ、あの転生者って...


カイトが口を開くとさえぎるようにマッチョな男が口を開いた


あら〜とぼけてもダメよ

というか自己紹介がまだね失礼しました

私はファティマよ


このおかま口調のマッチョな男がファティマ?俺もカイトもイメージしていた人物像とは違ったのか呆気に取られてしまった


あのね〜君たちのことはすでに知っていたわ〜2人とも転生してこの世界に来たでしょう?私わかるのよ〜


あのすいません。俺たちなにがなにかわからなくて正直頭が混乱してます


ラナが口を開いた


無理もないわね 私も1年前に真実を聞いたときには信じられなかった


ラナちゃ〜ん私から話すわね

お互いが転生者と知らずに行動を共にしてたなんてやはり転生者同士は惹かれ合うのかしら


今全てをあなたたちに伝えることはできないわ というより私も全てを知ってるわけではないの〜


カイトが口を開く


あの、、、俺たちは自分が転生者って話しもお互いしたことありませんでした

ただ境遇が似ていて自分の故郷を滅ぼした連中に復讐しようとお互いに誓って行動してました 正直スラムの人たちが王国を襲ったんだと思ってました そこの真実を教えてください


そうよね〜私が今から言うことが信じてもらえるかはわからないけど話すわね〜


テーブルを囲んでみんな座ったところで1番最後にファティマも座った


まずこの国の成り立ちやテンペストのことから話すわね〜

100年前テンペストが現れる前まで国は二つに分かれていたの

ひとつは独裁国家ダイダロス もう一つは実質王がいない国バーミリオン この国同士はお互いの正義のために400年戦争をしていたの

ダイダロスは絶対王カムイという人物がいて神と崇められていた カムイはバーミリオンを支配したあと自分についてきたものに富を与えると公言した

カムイは5つのファームと呼ばれる石を体に宿していたの

そのファームの力は今はなき魔法を使えたというわ

そしてその五つのファームの力を手にしたものは不老不死を得られると言われていたの

でも不老不死になったところで人間の脳には限界があった

死なないだけで脳がその記憶量を受け止めれなくなったときに実質廃人になってしまう

カムイは力を手にしてから400年焦っていたわ

そこで自分の記憶を無限に保管できる方法を探したわけ

それが無限の書物庫と呼ばれる異次元空間よ

その無限の書物庫にはこの世界全ての過去と未来の記憶が刻まれているというわ

バーミリオンの民は無限の書物庫を守る民だった

カムイが無限の書物庫を手にしてしまったら世界の全てを収めることができる

無限の書物庫の中にある記憶の本を書き換えることによって未来も過去も書き換えることができるの

それをどうにか止めたくて集まった集団が王なき国バーミリオン

全てを手にした王にすがりたくて集まった人達がダイダロスね

勝負はずっとつかなかったわ

ファームを手にしていたカムイがいたもののバーミリオン側にも絶大な力を持った人たちがいたそれがテンペストと呼ばれるようになった転生者たちだった

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