第4話
地下水道を抜けると湖が広がっていた
ラナは船をすぐ近くの岸につけてみんなが降りるのを確認すると船に火を放った
ここから2日歩いたところにミッドガルはあるわ ついてきて
そこから俺たちは歩き始める
ミッドガルの場所は敵はわかっているのか?
カイトは不安そうに聞く
ミッドガルは地下要塞なのテンペストの2人が寝返った後に拠点の場所を移したからまだバレていないわ
ミッドガルは他の二つのスラムとは違って戦闘に長けたものだけを集めた集団よ
人数は全員で40人
そこにテンペストの1人閃光のファティマもいる
俺たちが閃光のファティマと思っていた人物はその人ではなかったようだ
もうスラムの人間は残り40人なのかよ?
もうスラムの負けでいいじゃないか
このまま降伏しすれば王国の人も悪いようにはしないだろ!
ラナは少し黙ったあと悲しそうな表情で話しをはじめた
100年前国をまとめあげようとしたことには理由があったの
そしてこの100年間でいろんな研究がおこなわれて来てわかったことも
私たちはこの国にいる人たち もちろん王国に住んでいる人たちやスラムの人たち、冒険者のためにどうしても王国に勝たなければいけない そのためにはここで諦めるわけにはいかないの
それってなんなんだよ?そうまでして戦わないといけない理由ってなんだよ?
俺は自分の気持ちのやり場を新たなものに向けたい気持ちもあり声を荒げて質問した
それはここでは話せない あなたたちをファティマのもとに連れて行ってファティマから直接聞いてちょうだい
だいたい俺たちにそんなこと話していいのかよ?俺たちはたまたま王国の近くにいただけで、そっちからしたらなんでもないただの冒険者だろ?
それにテンペストってなんなんだよ?100年前から生きてるってのか?
あなたたちにコンタクトを取ったのも偶然じゃないの 今は詳しくは話せない
先を急ぎましょう
ここらへんは王国の領土ではないため魔物が時折襲ってきた
それを3人で倒しては魔物の肉を食べて食いつないでいた
普段俺たちが相手にするような魔物の姿はなくどの魔物もはじめて見る種類のものばかりだった
一緒に狩をして同じものを食べるうちにラナへの警戒心も次第に薄れていった
もうすぐよ!
ラナは山の洞窟の入り口のような所に入り、ある岩の前まで行き呪文のようなものを唱え出した その瞬間ラナの指が金色に光りその指で岩をなぞった
魔法!?
岩が透明になりその先に道が続いていた
さあ来て!
俺たちはラナのあとを追ってその道に入った
するとすぐに明るくなり洞窟の中とは思えない草原が広がっていてその奥に村の入り口が見えた
ここよ!ようこそ地下要都市ミッドガルへ
キングスレイトの本拠地へ!
街に入ると住人が総出で俺たちを見ていた
さあこっちよ!ファティマのもとへ!
奥にある家に招かれた
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