第11話

 ここ…。どこだろう。水音がする…。なんでか胸騒ぎがする…。


 ふと、目を開ける。


 徐々に覚醒した感覚が全身の痛みを訴える。肌が爛れてる。これ火傷だなぁ、なんて冷静に考えている。これで死ねそうかな、肺も痛む。


おかあさあん、おかあさああん。うあぁぁぁあ。


 どこからか泣き叫ぶ子供の声と焼けた肉の匂いがする。これは、前世の死ぬ前の記憶か。起きなきゃ…。


 そこで目が覚めた。いつもの布団の上。変わらない等身大の弱い自分がいる。目尻から頬にかけて雫が一粒。誰かが隣にいたような温もりとなにか大事なものが欠けたような喪失感。

 火傷、か。


 というわけでやっていきましょう!!

 なんでこんなテンション高いかって?やけくそです。

 用意する物は薪だけでOK!火は出せるしね。ここに飛び込むだけです。あ、ちなみにこれtake3です。家でやろうとしたら「薪取ってきてくれたのか!よくできた息子だな、ハハハハ」って取られた。イガ栗許さない。

 というわけで裏庭です。「ファイア!」よし、火は出たからこれを薪に移して。よしよしいい感じ。そして最後にここに飛び込めば…

「お兄、なにしてると?」

「げっ、ミル」

「げってなんだし。そこ飛び込むの?」

「そのつもり」

「えいっ」

「あっつ!!!!!!くないわ」

「お兄なんか肌変」

「え?」

たしかに変だけど…え、鱗?

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ステータスがちょっとしか成長しない僕には神様がいないようです さめ犬 @saki_lv

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