お父さん!彼女を僕に下さい!

ねもも

お父さん!彼女を僕に下さい!

お父さん!彼女を僕に下さい!


根桃「お父さん!彼女を、彼女を僕に下さい!」


お父さん「黙れ!お前のようなやつに彼女はやらん!!」

僕は彼女を僕の奥さんにすべく彼女のお父さんと対決しているのだ!

彼女「やめてよお父さん!お父さんには関係ないでしょ!」

彼女は僕と交際して6年の「彼女」さんだ。え?何?もう既にゲシュタルト崩壊気味だって?だから彼女は僕の彼女の「彼女」だって!ルビ振れって?だーかーらー!彼女は!僕の彼女の!「彼女(かのめ)」さんだって!分かるでしょ!!

彼女とは6年間の間に甘酸っぱいあれこれや、ほろ苦いあの夜があったんだけど、そんななんやかんやでてんやわんやは作者には書けないので残念ながら割愛だ。各々想像するように!長々と説明してる間にお父さんと彼女の喧嘩は取っ組み合いまで発展しようとしていた。


根桃「あー!ちょっとちょっと!お父さん!彼女!やり過ぎやり過ぎ!」


お父さん「うるさい!お前にお義父さんと呼ばれる筋合いは無い!が、彼女がそこまで言うなら良いだろう」


根桃「あ、いいんだ」


お父さん「しかし1つ条件がある!」


根桃「お約束ですね」


お父さん「お前はよく筋トレをしているようだが腕立て伏せは何回できるんだ?」


根桃「えー、ギリギリ30回できるかどうかですね」


お父さん「ではここで35回やってみろ!」


根桃「あ、そういう感じか!100回やってみろとか無理難題押し付けられると思いました!」


お父さん「馬鹿言え、そんなかぐや姫みたいな事ワシがするか」


彼女「やめてよ!お父さん!そんなこと!」


そうだ言ってやれ!こんなことやる必要無いんだから!


彼女「お父さんはかぐや姫みたいに可愛くないよ!おじさんだよ!!」


え?そこ気にする?


お父さん「そんなことはどうでもいい!おい根桃とやら、出来るのかい!?出来ないのかい!?どっちなんだい!!?」


根桃「できません!!」


お父さん「なんだと!根性無しめ!」


根桃「ちょっと待ってください!丁度昨日腕立て伏せをやってしまって筋肉痛なんです!だから今日は腕立て伏せをやりたくありません!スクワット連続100回で手を打って貰えませんか??現在僕がギリギリできる回数は40回を2セットです!休み無しで100回なら丁度いいはずです!」


お父さん「いいだろう…」


ププーッ!!馬鹿め!お父さん馬鹿め!40回2セットは重りを持っている状態での話だ!重りを持ってなければ100回なんて余裕なんだよお!いや、待って。意外とぶっ通しキツイ…彼女が見てるぞ!頑張れ!長男だろ!ぬおおお!


根桃「できました!!」


お父さん「よくやった!今日からワシはお義父さんじゃ!根桃よ、元気な赤ちゃんを産むんだぞ…!」


根桃

「お義父さん…産むのは僕じゃありませえん!」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

お父さん!彼女を僕に下さい! ねもも @nemomo8193

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ