時代小説を全く読まない自分が寸評などもっての外だが、余りにも美しかったので書かずにいられませんでした。それぞれの想いと宿命を背負いながら艶やかで儚い恋を摺り合わせてゆく。その想いはそれぞれが有るべくしてそうなったと思わせる結末にしばしため息をつくように余韻に浸らざるを得ない。一時の時を越えた世界に入り込めた事への感謝を伝えたい……。
花魁の宿命の切なさが、両方から伝わってきます。時代小説は違和感なく書くだけでも相当調べないと難しいと思うのですが、背景も語調も馴染み時代に入り込めました。刹那に感じるのは、これからもずっと想い合うからなのでしょうね……