第2話 逆レイプはワキガせい

「はあああああん……!」


猫耳の女の子は口を大きく開けて、だらだらと涎を垂らした。

 俺の息子はヨダレ塗れだ。


 大きな口がだんだん俺の息子に近づいていく。

 ヤバい!食われる!

 バイバイ、俺の息子。

 オナニ◯とおしっこする以外に使ったことなくてごめんな。


俺の身体が宙に浮いた。

 猫耳の女の子がどんどん遠ざかっていく。

 

「大丈夫ですか?」


女の子の声だ。

 しかも言葉がわかる。

 俺は馬に乗せられていた。馬の背中に横になっている。

 手綱を握っている女の子は、黒い服を着て頭巾を被っている。

 

「あなたはいったい?」


「わたしは聖女のカロリーナです。ひとまず小屋まで行きましょう。話はそれからです」


 しばらく行くと、小屋に着いた。

 丸太で作ったログハウスって感じだ。

 中は質素な感じで、台所やベッドなど生活に必要なものは一通り揃っている。


「とりあえず、新しい服を着ましょうか。その、全部丸見えですから……」


「あ!」


俺は股間を手で隠す。

 しかも大きくなってるし……。

 恥ずかしい。


「これを着てください」


麻で作られたボロボロの服を渡される。

もっと普通の服はないのかな。シャツとかジーンズとか。


「早く着て……。我慢できなくなっちゃうから」


「すみません」


 そうだよな。見知らぬ野郎の裸なんて見たくないだろう。

俺はすぐ服を着る。


「さっきは大変でしたね」


女の子が頭巾や脱いだ。

 長い金髪に青い瞳。ちっちゃい唇がかわいい。

 しかし普通だったのはここまでだ。

 女の子の頭には、兎の耳が生えていた!

 しかも本物みたいにピクピク動いてる。


「この耳が珍しいですか?」


「よくできてるなと思って」


「まさか、獣人を見るのは初めて?」


「獣人って?」


「……どうやらあなたも迷子さんのようですね」


「迷子って……。ところでここはどこなのですか?」


 俺は兎耳の女の子から、世界の真実を教えてもらった。

 まずこの世界は地球ではない。まったく別の宇宙にある世界だ。その証拠に、月が3つもあるらしい。

 かつてこの世界にも人類がいたが、1000年前に流行した謎の疫病により99%が死滅した。

 人類の文明は崩壊し、今は野生の人類がときどき森に出てくるぐらいだ。


「あなたは、人類の生き残りなのですね?」


「いやいや、ただの会社員です」

 

「カイシャイン?」


女の子は首をかしげた。


「そういえば、俺たちはなんで言葉が通じるんだろう?」


「聖女のわたしは、魔法で人類の言葉を習得したのです」


「そうなんだ……」


  全然事態が飲み込めないけど、とりあえず兎耳の女の子の名前は、セシルさんと言うらしい。獣人の神に仕えていて、野生の人類を保護する仕事をしている。


「じゃあ、さっきの女の子も獣人?」


「そうですね。彼女は発情してしまって脇田さんを襲ったのです」


「発情期ってやつか」


「いいえ。その、なんというか、ワキダさんの腋のせいです」


「え、腋のせい?」


「ええ。ワキダさんの腋の臭いは、我々にとって刺激的なのです。とっても、いやらしい気分になってしまいます」


セシルさんは足をもじもじさせた。


「わたしも、我慢するのに必死なんです。いますぐ交尾したくてしたくてたまらない……。けれど聖女だからなんとか耐えてます……」


修道服の股間のところが濡れている。


「すみません。もうビショビショなんです」


セシルの顔が紅潮させている。はあはあ息を切らして、股間を押さえている。


 ダンダンダン!


 外から壁を叩く音が聞こえた。


「なんでしょう?」


俺は窓に駆け寄った。

 

「うわあ!」


小屋の外に、山のようにもふもふの女の子たちが集まっていた。

 しかも、みんな裸!

 

「ワキダさんの腋の匂いに惹きつけられたのでしょう」


「そんな!」


ドンドン!!


 粗末な木の小屋は、もふもふの女の子たちに今にも壊されそうだ。


「ワキダさん、逃げましょう!」








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もふもふだらけの異世界に転生したら、俺のワキガは最強フェロモンでした〜もふもふハーレムパラダイス〜 水間ノボル@『序盤でボコられるクズ悪役貴 @saikyojoker

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