22、再会
もこもこの入道雲が、遠くからこちらを見下ろしている。蝉が近所の公園の方で、シャーシャーとやかましく鳴いている。墓石や植物の葉や地面が、午前中とはいえ焼けるような日差しを反射して、キラキラと輝いている。
「蒼山君、今年から受験生なんだっけ。」
「はい、そうです。」
「大学とか、どこにいくんだ。それとも就職か?」
暑いのは嫌だけど、ぼくは結構、夏が好きだ。だって、きみと初めて出会ったのも、この季節だから。
「コウくん、久しぶり!ショウくんがきたよー!」
ぼくは笑って、きみのいるお墓の前に立った。
「タイトル/コウくん」 月餠 @marimogorilla1998
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