第107話 朝に一句

 朝くさかりおつかれさまと鳥も鳴く


 朝すずやの鳥なんぞ耳すまし


朝草刈あさくさかり」朝のすずしいうちにする草刈り

朝涼あさすず」夏の朝の涼しいこと(時分じぶん


 いずれも夏の季語きごです。


 ▼


 今日は朝の話。


 私はまあ、朝が早い! 夜の就寝しゅうしんは早くしよう、早くしようとしてもなかなかうまくいかないんですが、朝だけはここ10年くらい? ずっと早いです。


 ぞくにいうけないうちに。


 それでスマホをチェック(夜、布団ふとんのそばには置かない!)、そこで「カクヨム」の通知つうち見て、みなさんの夜の近況きんきょう更新こうしんに「おはようございます」とばかりにご挨拶あいさつすること多いです。


 ご迷惑めいわくになっていないといいのですが。


 ウォーキングの日は、朝の支度したく、そんなご挨拶もそこそこに出るわけですが、この時季じきになるともうその時分じぶんには日ものぼっています。もうすぐ、日がもう昇っているどころか、家を一歩出たら、いやもう家にいる時から、汗だくになります。それはげんなり。


 当然とうぜん、鳥ももう起きてきかわしています。


 堤防沿ていぼうぞい(上?)まで行って「自転車じてんしゃ歩行者ほこうしゃどう」をひたすら歩くんですが、鳥の鳴き声をおともに歩くのもなかなかおつなものです。余談よだんですが、冬のウォーキングだと鳥もまだ何も鳴いていない、無音むおんのような暗い朝が続きます。日が昇ってきて、そこでやっと鳥も鳴きだす。冬の朝は、朝が生まれるまでの時の流れを体感しながら歩く贅沢ぜいたく、それもまた乙なものです。


 作品の構想こうそうっているときは鳥の声に耳をかたむけるどころではないですが、例えば俳句はいくなんかだと特に耳をすませてそれをいて。


 そこでかんでくるわけです。


 ホ~、ホケキョ! の、ウグイスはすぐ分かります。去年から「こっちゃこい、こっちゃこい」のコジュケイもき分けることが出来るようになりました。でも、ホトトギスとか、他の鳥は全然、分かりません。


 鳥の名前からして分からないし、鳴き声からネットで逆引ぎゃくびきするのも難しい。

 スマホ、何度も言いますが、ウォーキングの時は落としたり雨にれたりしてこわれるのがいやなので持っていない。そのためとっさに調べられないのもあります。

 自分の耳で聴いたそれと、「きなし」もですけど、図鑑ずかん表音ひょうおんされているそれが一致いっちしないこと多くて。だいたい、帰ってくるともうつかて、鳥の声を調べようという気にもなれない。野花のばなもですけど。


 いまだに分からない声がいっぱいあります。


 それでも「カッコウ……、カッコウ……」と、初夏しょかひびく声は当然とうぜん、分かります。それは本当にむね心地ここちよい声です。川から山へ、響きわたるとその表現がぴったり。

 が、今年は全く聴きません。

 去年の「短歌たんか俳句はいく」の時は聴こえていて、それを題材だいざいにしたり話題わだいにしたりしたものですが。


 よく考えてみたら、去年だけだったんですよね、カッコウの鳴き声。


 去年だけ出てきていたのかもしれません。

 山から下りてきた? と、いうほうが正しい? そこまでは分かりませんね。

 バードウォッチングの趣味しゅみはないんで。


 とはいえ、鳥の声は創作意欲そうさくいよくさそわれるものなので、もっと聴き分けられるようなりたいな。


 そんなどうでもいい話。


 ▼


 ちなみに「聞きなし」のことは、


ことのささやき ~ひなの目覚め~】

 https://kakuyomu.jp/works/16817330650661971144


「聞きなし」

 https://kakuyomu.jp/works/16817330650661971144/episodes/16817330652824802844


 にて、語っています。

 宣伝せんでんになりますが、「ことひな」は短歌や俳句にも使えると思いますので、よろしければどうぞ。

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