第97話 来年もまたいい年でありますように

 年の瀬も押し詰まり……。


 って、あれ?


「押しせまり」?

「押し詰まり」?


 どっち?


 某国営放送はこういうとき便利。

 言葉の基準としては。

 国営放送でも辞書を参考にされていますが(web)


「押し迫る」=「間近に迫ってくる」

「年の瀬も押し迫る」=「年の瀬(年末最後の数日)が間近に迫ってくる」


「押し詰まる」=「近づく」

「今年も押し詰まる」=「年の暮れが近づいてゆとりがなくなってきた」


 ということらしいです。


「年の瀬が押し迫る」

「年の暮れが押し詰まる」


 で、いいのでしょうか?


 よく分かりませんね。

 ニュアンスで、自分の使いやすいほうで、いいんじゃないでしょうか?

 言葉を厳密にしようとするとキリがないですから。


 さて。


 今年2023年、令和5年もあと数日、そこは変わりません。

 各地から年の瀬のニュースも様々舞い込んできます。

 京都に住んでいると、年の瀬の話題としては大根焚だいこだきとか、しま弘法こうぼうしま天神てんじんとかが定番です。


 大根焚きはお寺さんにお供えされていた大根をふるまうもの。

 無料であったり有料であったりしますが。


 東寺ではお大師たいしさま(弘法大師空海)の月命日である21日に「弘法市」と呼ばれる縁日が開催されています。弘法さんと京都では昔から親しまれていますが、その最後、12月21日を特に「終い弘法」といわれてにぎわいます。


 終い天神は、北野天満宮きたのてんまんぐうにて。

 祭神さいじん天神てんじんさん(菅原道真すがわらのみちざね)が生まれ、流され、亡くなった日がいずれも25日だとかで、こちらも毎月縁日でにぎわいます。12月25日は同じく、終い天神となるわけです。


 実は私、毎月でも、終いでも行ったことありません。


 毎月の縁日でも予定がなかなか合わず、行けない。

 終いも行きたいんですけど、相当に混雑するので気合入れないと行けないです。


 結局、テレビで見るだけで「ああ、もうそんな話題が出るころか」となるわけですが、「今年はどうでしたか?」「来年はどのような年にしたいですか?」とインタビューされる人々も映し出されます。


 みなさんは如何お過ごしだったでしょうか?


 良い一年だったでしょうか?

 それとも激動だったでしょうか?


 私は……。

 変化のあまりない一年でした。

 最後の最後でコロナに罹ってしまいましたけどね。


 私生活の中心はすっかり「カクヨム」様となっていますが、その一年を振り返れば、たくさん作品出させてもらいました。

 皆さんとの交流もそこで生まれましたし、またいっぱい評価もいただきました。

 うれしい言葉をもらうばかりで、創作意欲もいつもいただいております。

 皆さんの作品も意欲作ばかりで、そこからももちろんエネルギーを充填させてもらっています!


 春と夏が印象深いです。

 春は「KAC」で。

 夏は怪談で。

 今年はコンテスト参加少なめで短編ばかり。でも、自分なりに納得のいくものが出来て、お星さまもいっぱいもらえてほっくほくでした!


 推しでは、野球の一年でもありました。

 WBC優勝!

 阪神タイガース優勝、万歳!

 日本一?!! 万々歳!!

 10月、11月なんて、そのためになんかもう落ち着かず、カクヨム様に入れない日々にもなっていました。

 楽しい日々でした。

 毎日機嫌よくて。

 変化より、これはもう彩り。虹色の。


「来年はいい年にしたい」

「来年こそいい年でありますように」


 そういった声も聞こえてくるものですが、


「来年もまた良い年でありますように」


 これが一番、私には響きました。


 今年がどのような年であれ、「また来年も」。

 究極、健康でさえあればあとはどうとでもなる。

 阪神調子よければ、気分も良し!


 来年もまた、良き一年となりますように。

 皆さんにとっても。

 今年一年の感謝と、新たな年への期待も込めて。

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