第76話 エッセイ

 それって実は、かなり自由で幅が広いのでは?


「一つのテーマにそって、自分の経験や知識を織りまぜ自由に語る」


 最近、エッセイをそう定義すればいいのではと考えるようになりました。


 いえね。


 洋の東西問わず幅広い見識で語っていただける中野なかの京子きょうこ先生も、古文書のなかから温故知新を語っていただける磯田いそだ道史みちふみ先生も。


 ご自身のそれをエッセイとおっしゃるので。


 教養、知識、あるいは雑学。


 それを与えてもらえるもの、エッセイ!


 テーマを「日常」とすれば、それこそその世界は無限に広がります。

 皆さんのそれがまさにそう。

 自分の世界を語る。

 それを読んで、自分が知らない世界を知れる、世界を広げてもらえる。

 仕事のこと。趣味のこと。好きなものは何かなんて語ってもらえるのでも。


 それがいい!


 究極の日常系は「枕草子まくらのそうし」。


 時代は下って江戸の昔、「耳袋みみぶくろ」や「甲子夜話かっしやわ」のような噂話を集めたものだってエッセイ。


 私のこの独り言の「どうでも」ももちろんエッセイ。

 考察まじえて論文のように語っている「エッセイ」もまたエッセイ。


 ノンフィクションだって、エッセイ。


 だって、「カクヨム」様でもジャンルは「エッセイ・ノンフィクション」だから。


 評論だって、実はエッセイに入るんじゃ?

 好き勝手に語るだけなら。


 いやあ、幅が広い!


 大別すればもはや、空想で描く物語とエッセイだけになるんじゃないでしょうか。


 そんなどうでもいい話。

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