第75話 「それにつけても 金の欲しさよ」

 俳句にそれを下の句としてくっつける。


 するとどんな高尚な句も途端に俗っぽくなるという。


 お遊びですけど、ハードルが下がって取っつきやすくなりますよね?


 確か、小学校の俳句・短歌の授業で教えてもらいました。


 思えばきっと、私の俳句や短歌の原点がそれ。


 夏草やつわものどもが夢のあと

 それにつけても金の欲しさよ


 秋深き隣は何をする人ぞ

 それにつけても金の欲しさよ


 柿くえば鐘が鳴るなり法隆寺

 それにつけても金の欲しさよ


 た、楽しい……!


 自作にもくっけて一人クスクス笑っております。


 俳句って、切れ字とか何とか、厳密なこと言い出すと本当にもう「いえいえ、けっこう」「私には無理」ってなってしまいますけど。

 難しいことなんてどうでもいいやと、吹っ飛ばしてしまいますよね。


 そんなどうでもいい話。

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