第69話 「こみっくがーるず」

 9年間の連載、お疲れさまでした。


 芳文社発行、まんがタイムKRコミックスです。

 萌え系?四コマまんがです。

 アニメ化もされました。


 「?」付けたのは、萌えるかどうか……。


 いや!


 やっぱり、萌えます!

 萌芽ほうが、という意味で。

 純粋に「あばば」しているかおす先生を応援したい気持ちになります。


 1巻から、つまりは9年前から、ずっと追い続けていたマンガですけど、どんどんかおす先生の姿は我がことのように思えて。


 担当さんは付いたけれど、ちっとも絵も、お話もうまくならない。

 ネーム(まんがの下書き)あげても、全然通らなくて。没の嵐で。

 そんなかおす先生。

 (担当さんついているだけで実はすごいんですが)

 雑誌に読み切り載ってもアンケートの評価は上がらなくて、連載なんて夢のまた夢。

 それでもあがいて、あがいて、「あばば」しながら、漫画家寮の仲間たちから刺激受けながら。

 懸命に、懸命に。

 漫画描くことをやめずに。


 ついに、ついに……!

 アニメパロディで道を切り拓きます!!


 でも、そこで満足しない。

 オリジナルが描きたい。

 描きたいけど、描きたいけど……。


「あばば」


 ずっと、弱気なんです。

 優しい子なんです。

 自分よりも人を優先して。

 時にモブのように影が薄くなりながら。

 誰よりも優しくて。

 だからみんなが「がんばれ!」って、応援したくなる。

 当たりを飛ばしても全然、変わらなくて。

 ファンが付けば恐れ多いと拝み倒して。


 くじけているのに、くじけていなくて。

 弱いのに、強くて。

 小さいけれど、大きくなっていって。


 毎巻の描きおろし。

 それがもう……。


 今巻の巻頭カラーページも良かった。


 年取って、涙腺緩くなると最早そこで泣いてしまいそうでした。


 漫画と小説の違いありますけど、私の心に響くものばかりで。


 私はこの作品が大好きでした。

 これからも。


 ラストに作者さんが「かおすへ」と、自キャラへの手紙を書かれていますが、それでまた感動してしまいました。


 推し作品を推しっぱなし、レビュー熱がここでも!


 そんなどうでもいい話。

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