第44話 物語の作り方

 最初に断っておきますが、「どうでも」のテーマ通り、これから語ることはあくまでも私の場合。創作論ではないので、それは求めないでくださいね。


 さて。


 物語、皆さんはどう作っていますか?


 私はだいたい、終わりをまず想定します。

 そこから逆算して、物語を紡ぐのです。

 魅力的なキャラクターが何らかの拍子に生まれ出て、彼、彼女を見せるためにと逆算することもあります。

 まれにですが、クライマックスの盛り上がりがキャラクターよりも先に頭に浮かんで、そこから物語を作れないかと考えるときもあります。


 それを構想というなら、そうなのでしょう。


 構想を確かな構成とするため、私が最も大事にしている要素は、


「敵」


 なにと戦うのか?

 それがはっきりしないと物語に出来ません。


 主人公がいくら魅力的でも、敵の存在が薄いと輝かない。

 対比がないと成り立たない。


 敵といっても、実際にバトルするだけではないでしょう。

 時に自分自身、内面との戦いもあります。


 ラブコメだって「敵」の存在は重要です。

 恋のライバルを相手にするのか、それとも相手を射止めることが目的なのか。

 恋愛の障壁、それが魅力的でないと面白くないですよね。


 最終的に敵とどう決着をつけるかもありますし、テーマ主題にそっているかどうかも重要です。


 たとえ大興奮のクライマックスを思いついたとしても、それは何と戦ってのものなのか、そこがはっきりしていないと結局、物語自体を「没」としてしまうことも。


「敵」

 

 言い換えれば、


「目的」「目標」


 主人公が何を目的にしているのか。

 最終的に何を目標として、そこへ到達しようとしているのか。


「目的も目標もない人生ものがたりの何がおもしろいのか!」


 人を楽しませようとするなら。

 感銘を与えようとするなら。

 それならなおさら目的や目標は重要になるでしょう。


 深く考え込みすぎると、それこそ物語を紡げなくなりますが。

 だから私は、「とにかく書いてみよう」って出来ないんですけどね。


 笑ってやって、


 そんなどうでもいい話。

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