第45話 主題(テーマ)

 前回、ちらっと出ましたけど、これも重要ですよね。


主題テーマ


 でもね。


 ある意味、どうでもいいんです、これこそ。


 はい、ちょっと待ってくださいね。


 バッサリ斬りましたが、もちろん極論です。


 「主題」とは物語の柱です。

 それがないと物語がぴんと立たない、背骨のないぐにゃぐにゃで読者に何も伝わらない。何が言いたいのか分からない。

 それは当然のことです。


 主題なんていらないわ。

 なんてことはありません。


 それにとらわれ過ぎてはいけない、それを出そう、出そうとすると、かえって失敗するということです。


 私がそうです。


 物語が説教臭くなるんです。

 主題を意識しすぎると。

 読者を身構えさせてしまう、あるいは堅苦しいと感じさせてしまうのでしょうね。

 選評には毎回のごとく「説教臭い」と書かれてしまいます。


 にじみ出すのが一番なんです、主題は。


「主題は叫ばなくていい」


 これが正しいでしょうね。


 叫ぶ必要はないんです。

 訴えることもないんです。

 それは深く、物語の底に沈めておけばいい。

 作者がしっかりそれを意識していれば、叫ばなくても、訴えなくても、物語のあちこちからにじみ出してくるはずなんです。すべての場面がそれで統一されて、物語が揺らがないはずなんです。


 そうなることが理想的。


 今の私の、創作における目標です。


 そんなどうでもいい話。

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