応援コメント

3-5」への応援コメント


  • 今回のお話もとても楽しく読ませていただきました。

    冒頭で、前回の話での急な幼体の急変について触れられました。
    それを読んで、この手術が切開して患部を切除して閉じるというだけでなく、寄生虫を取り除かなければいけないという、生き物との対峙であることを改めて実感させられました。

    糸状虫も生き物ですから、取り除かれようとすれば暴れる……単に『取り除く』という以上の難しい手術であることが、章を追うごとに明らかにされていくのが、実際の手術でもあることでしょうし、読者としても、手術の『困難さ』、『先の見えなさ』がひしひしと感じられるすばらしい構成だと思いました。


    緊張しながら読み進め、最後の糸状虫を取り除いてからの展開が、ほんとうにもなか様がすごいと思ったのは、この後です。

    糸状虫を全て取り除いて、読者としてもほっとしたところで、まず、メディレニアさんがシュユさんの名前を叫ぶように呼ぶのですが、
    ここで、読んでいる側としても『何か』が起きたのかはわかります。その何かが、良いことではないだろうということも。

    続いて、スウォンツェさんを包む光が、白から桃色へ、そして赤へ変わっていきます。
    そしてシュユさんの感じる悪寒や焦燥感。
    ここに来て、スウォンツェさんの身に起きた『何か』が間違いなく悪いことなのだと確信できてしまいます。

    ですがまだ、具体的に何が起きたのかはわかりません。

    この畳み掛けるような描写で緊張が最大限に高まったところで告げられる『心停止だ!』の言葉。

    この言葉を見て、メディレニアさんが叫んでいた理由も、シュユさんが寒気を感じていた理由がわかるという……巧みな構成に、良い意味で緊張感を味わわせていただきました。


    次回からはいよいよ第四話ですね。
    とても楽しみです。

    ありがとうございました。

    作者からの返信

    今回も嬉しいコメントをありがとうございます。

    この辺りの構成は、どうするかで結構悩んだところでもあります。
    容態の急変は入れるつもりだけど、一体どんな感じで……と悩み、好きな医療ドラマや医療要素があるゲームに触れたりして、このような形に落ち着きました。
    緊迫感はかなり重視したかったので、そこが上手く表現できていたのかなとbisnonさんの感想を読ませていただきながらほっとしました。
    本当に、いつも楽しみながら読んでくれて、ありがとうございます。

    また次回も、お時間に余裕があるときにでもお楽しみいただけたら幸いです。
    ありがとうございました。