応援コメント

3-3」への応援コメント

  • 今回も非常に興味深く読ませていただきました。

    今回のお話で改めて、手術シーンのわかりやすさと物語のおもしろさが両立していて、ほんとうに感激しました。

    スウォンツェさんの心臓内の様子を、投影石によって壁に白黒の映像として投影する場面が、読者としては初めて読むシーンであるにも関わらず、脳裏には詳細なイメージが広がりました。

    これはなぜかと思い返してみれば、作中で使われているのは魔法の道具、魔法の技術であるけれど、そこから生じる現象(体内の白黒の映像)は、現実に存在するX線の映像や超音波の映像とほぼ同じなんですよね。

    科学と魔法、それぞれ別の技術ではありますが、求める結果(この場合は体内の様子を見たい、という医師や幻療士の思い)が同じであれば、それぞれの技術によって得られる結果も似てくるのだろうなと自然と感じられました。

    あえて作中で、『これはX線画像や超音波と同じような』と書かずとも、読者が読む中で自然と『こんな感じなんだな』というのがイメージできるのは、なによりもなか様の文章のわかりやすさがあってこそですし、
    わかりやすいだけでなく、手術開始時の緊張感、緊迫感がヒシヒシと感じられて、読んでいて早くも固唾をのんでしまいました。

    投影石の映像によって、心臓内で上下に動く丸い影……はっきりと寄生虫としての姿がわからないからこそ、良い意味で不安感が高められて……シュユさん達に心の中でずっと応援をしていました。


    次回も本当に楽しみです。
    ありがとうございました。


    作者からの返信

    お返事が遅くなってしまい、申し訳ありません。
    今回も嬉しいコメントをありがとうございます。

    現代寄りの舞台だとX線画像や超音波など、ぱっとすぐにイメージできる表現が使えますが、ファンタジーだとそれがあるとちょっと引っかかるかな……と思い、じゃあどうしようと結構悩みました。
    最終的に魔法のようなものに置き換えようと結論を出して、投影石というアイテムの誕生に至りました。
    X線画像や超音波と同じものとしてイメージできるか不安でしたが、上手く伝わったみたいで、とてもほっとしました。

    また次回も、お時間があるときにでもお楽しみいただけたら嬉しいです。
    こちらこそありがとうございました。