応援コメント

3-1」への応援コメント


  • 今回のお話もとても興味深く読ませていただきました。


    印象に残ったのはやはり、治療の準備のシーンです。
    この世界には魔法が存在し、治療対象は幻獣であり、治療するのは幻療士だからこそ、治療を行う際には治癒の魔法や魔法陣を用いるのですよね。

    寄生虫によって引き起こされる病気であるということは現代世界と同じであっても、それに対する処置の方法は魔法が存在する世界独自のものになる……という、それこそ1-2話でメディレニアさんが自らの角によって妖精犬に対して奇跡を起こしたときから変わらないものが一貫されていて、そのブレなさが、世界観を楽しむにあたってほんとうにすばらしいと思いました。

    侯爵邸の一室が、魔法石の粉末を含む白いインクで描かれた魔法陣によって、キラキラと輝いていく様子は、これから行われるのが「病気の治療・手術」であることはわかっていても、同時に「儀式」であるようにも感じられて……そういった神々しさや雰囲気を演出するのが実に巧みだなぁ……と感動しました。


    また、ベアトリスさんの対応もとても印象に残りました。
    シュユさんのことをおもしろく思っていないのを隠すことなく、その上で、シュユさんのサポートはそつなくこなすというところが、ベアトリスさんのプロ意識が感じられてすてきでした。

    ここで、シュユさんが気に食わないからと言って手術の準備を手伝わなかったり、邪魔をしたり……ということはしないところが、さすが、侯爵家に仕える幻療士だという……
    そういった、命に対して真摯なひとたちが集まっているのだということが感じられて、読んでいてとても幸せな気持ちになりました。



    次回もとても楽しみです。
    ほんとうにありがとうございました。

    作者からの返信

    お返事が遅れてしまい、申し訳ありません。
    今回も嬉しいコメントをありがとうございます。

    科学が発達した世界なら科学的な手段が発達するように、魔法が存在する世界なら魔法的な手段も治療の中に取り入れられているだろうと考えての描写でした。
    こういうファンタジーな世界ならではの治療法や手法を想像したり、現代で使われる治療器具のかわりになるのはどんな魔法だろう……と考えたりするのが結構好きなので、楽しんでいただけたのなら嬉しいです。

    また次回も、お時間があるときにでもお楽しみいただけたら幸いです。
    ありがとうございました。