応援コメント

2-2」への応援コメント



  • 今回のお話もとても楽しく読ませていただきました。

    特に印象に残ったのは、シュユさんとリュカさんの会話のシーンの中での世界観の広げ方です。

    リュカさんが、「ルミナバウムを治める家門は、ブルークラリスと同じ、神獣との絆を持つ家門。知らない方がおかしい」と話して、それを聞いたジェビネさんが驚くシーン。

    読者の視点としては、1-4話でシュユさんがルミナバウムと同じく、神獣の加護が色濃く残る地域と聞いて来た……とおっしゃっていましたし、2-1話でもブルークラリス家が星炎の神獣と縁があり、神獣の加護が残る大地を代々守り続けてきた……とういことは語られていますが、
    ジェビネさんが目を見開いて驚くことで、神獣との絆を持つということがどれほどすごいことなのかが、読んでいてはっきりと伝わってきました。

    リュカさんの技術と精神がとてもすばらしいものであることはこれまでに伝わってきていましたから、その家柄も歴史あるすばらしいものであると改めて理解することで、リュカさんの気品ある振る舞いにますます納得の気持ちが湧きました。


    また、エデンガーデン家を継ぐのは兄であるとシュユさんがおっしゃった場面もとても巧みだなあ……と感じました。
    兄がいるとさらりと伝えることで、エデンガーデン家が大切な家であるのであれば、シュユさんは家を出ていない方がいいのではないか……という疑問に自然と応える流れになるのと同時に、この世界の家督の継承方法や、家族仲が良いのか悪いのかというところまでも伝わってくるのがほんとうに見事で……


    一方、病魔災害についてはリュカさんが知らなかったことから、この世界における情報伝達の速度に限界があることも伝わってきました。
    ここでもしシュユさんが来ていなかったら、ルミナバウム領でよく似た被害があったことも知らぬまま、第二の病魔災害が起きてしまっていたのだろうな……と思えるのでした。


    会話をしているのは基本的にシュユさんとリュカさんの二人ですが、会話をすることでこの物語の世界観が頭の中に入ってくるのと同時に、登場人物が増えたところで、その人物の立ち位置が整頓される……しかも全てが自然に。

    会話だけでなく、この物語の世界までも楽しませてもらえるすばらしい回でした。


    ほんとうにありがとうございます。
    次回も楽しみです。

    作者からの返信

    お返事が遅くなってしまい、申し訳ありません。
    今回も嬉しいコメントありがとうございます。

    この辺りは、ちょっと説明的で退屈だったかな……と思ってしまうところだったのですが、設定的に必要だよなと感じたので入れたシーンでした。
    ややノイズだったかなーもっと早く本題に入ってもよかったかなーと後々で思っていたので、楽しみながら読んでくれたのが本当に嬉しいです。

    また次回も、お時間があるときにでもお楽しみいただけたら幸いです。
    ありがとうございました。