応援コメント

1-5」への応援コメント

  • 今回もとても興味深く読ませていただきました。


    特に印象的だったのは、この第一話全体を通じての、視点の移り変わりの巧みさです。

    読者の立場からすると、1-1、1-2話で妖精犬のロッティを治療してシュユさんのすばらしい技術を間近で見せていただいたところで、

    1-3では『幻療士を街でよく見かける気がする』と、シュユさん以外の幻療士の存在が示唆され、1-4ではシュユさんの生まれ育ったルミナバウム領で病魔災害と呼ばれる感染症があったことが知らされます。
    シュユさんのような凄腕の幻療士を始め、複数の幻療士がいたとしても、この世界において感染症が広がることは恐ろしい脅威なのだと伝わってきます。

    視点が外へ、そして過去へと広がったところで、1-5ではジェビネさんとの会話が始まって、視点がぎゅっと近くに寄ります。

    この視点の誘導が、読んでいてほんとうにスムーズで……物語を味わいながら、自然とこの世界の状況に馴染んでいけるのですよね。
    まだ第一話なのにこの世界の過去にまで触れることができて、それでも、読んでいる側としては視点がブレている感じはまったくしないという……

    視点が変わることでのメリハリと、視点がブレないことでの没入感を両立している、もなか様の構成力のすばらしさに感動しておりました。


    また、ジェビネさんとの会話のシーンで好きなところは他にもあって。
    『互いの顔が見えるよう向かい合って座っているため、年頃の男女の逢瀬にも見える。』
    この描写が一文入ることで、読んでいる側としては一瞬で、やわらかな長髪の美しく可憐な幻療士と、褐色の肌を持つエキゾチックな雰囲気の騎士が互いの瞳を見つめている場面が想像できてしまうのですよね。

    一瞬どきりとさせられてから、その直後の、『だが、二人の顔は真剣そのもので、逢瀬で愛を語らう男女が見せるものとは程遠い。その表情が逢瀬ではなく別の何かなのだと物語っていた。』という描写で、二人がそれぞれの道のプロフェッショナルであること、
    互いに見つめ合いながらも、互いが見ているのは同じもの……町を襲っている病だということがひしひしと伝わってきて……

    それだけに、この章の最後に、依頼を受けてもらえるとわかったときのジェビネさんの安堵と、シュユさんの笑みがとても印象的に感じられるのだと思いました。
    お互いがお互いの使命を尊重し、『主君のパートナーを救いたい』という意志が通じ合ったからこその表情なんだなあ……と。
    それを描いて、読ませてくださったもなか様に感謝の気持ちでいっぱいです。



    次回からの第二話もとても

    作者からの返信

    今回も嬉しいコメントをありがとうございます。

    ここまでの話の流れと構成に関するお褒めの言葉、本当にありがとうございます。
    視点が飛び飛びになりすぎていないかなー、構成も頭に入りやすくなっているかなと書いている間、だんだんと心配になってくることがよくあるので……。
    ジェビネとシュユ、対話する二人の空気もぱっと見た印象と実際のものが異なるんだなというのを感じていただけたみたいで嬉しいです。

    また次回も、お時間に余裕があるときにでもお楽しみいただけたら幸いです。
    ありがとうございました。

  • アリステリアと申します。

    異世界の獣医ですね。
    獣の奏者と似た感じがしますが、世界観が全く異なりますね。
    幻獣が人々と共に暮らしている部分にワクワク感を覚えます。

    主人公のシュユにも背景が何かあるようですし、この先も楽しみに読みたいと思います。

    頑張ってください!

    作者からの返信

    嬉しいコメントありがとうございます。

    自分が興味のあるお仕事や少し知識があるものを題材にしたいなと考え、異世界の獣医を題材として選んでみました。
    獣の奏者は見たことがないので、あの作品も似たような題材の作品なのかなと少し驚いています。

    大部分はすでに執筆できている状態なので、手直ししながら公開していく予定です。
    またお時間があるときにでも、続きをお楽しみいただけたら幸いです。

    応援のお言葉、本当にありがとうございました。
    頑張ります。