第6話 あとがき

 本作を最後まで読んで下さりありがとうございました。

 

 ここからは、あとがき的にちょっと制作秘話です。


 本作は

ツクール×カクヨム ゲーム原案小説オーディション2022

「逃げる」テーマ縛り小説部門


 に応募中なわけでして、【逃げる】というテーマで考えた時、真っ先に思いついたのはメスオークたちから逃げる青年でした。

 なんて酷い想像力でしょう。


 逃げる部門で大事なのは面白い逃げ方。

 さて、メスオークたちから青年はどうやって逃げようか。

 オークと言えばブタ顔。

 ブタ顔と言えばブタ鼻。

 嗅覚。

 よし、匂いで逃げよう。


 オークは嗅覚が鋭い反面、視力は弱いことにしよう。

 だから逃亡中、各エリアに合った匂いを体に付けることで見つからずに逃げられる。

 主人公は洗浄魔法の使い手で体をいつでも綺麗にできる。


 だから下水道では汚物をかぶり、路地裏では残飯ごみをかぶってメスオークの追跡をかいくぐり、カフェ通りでは洗浄魔法で体を綺麗にしてからコーヒーを被る。


 一度洗浄魔法を使うと匂いの元が無くなってしまうので前のエリアに戻ったらまたにおいの元を被り直さなくてはいけない。

 匂いに序列をつけて、コーヒーを被ってから汚物を被ったら上書きできるけど、汚物をコーヒーで上書きはできないとか、洗浄魔法の使用回数制限があれば使いどころを考えなくてはいけない。

 これは面白いしゲーム性も高いと思いました。


 しかし、本作はゲーム原案ではありますが小説としてカクヨムに投稿します。

 メスオークに追いかけられて読者は嬉しいでしょうか?

 汚物や残飯やコーヒーを頭からかぶって読者は嬉しいでしょうか?


 ゲームならありですが、文字小説で読んだ時のおもしろさを考え、あえて変えました。

 メスオークをお姫様に、匂いを変装に。


 姫様に追いかけられる王子が各エリアごとに適した服を手に入れて変装。服によって入れるエリアや周囲からの反応が変わる。

 これは面白いです。


 逃げる系+スニーキングミッションです。


 また、ただ逃げるだけではつまらないので、主人公にはポジティブな目的を与えました。

 それが、愛するメイドと結婚するために父親を倒しに行くです。

 ゲームに勝ったらご褒美が必要ですよね。


 それでは本作がゲーム化し、1人でも多くの人たちに楽しんでもらえるよう、笑ってもらえるよう祈りながら、しばしのお別れを。


                          必ずまた会いましょう♪

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王子の逃亡スキルが高すぎる!(箱はかぶらない) 鏡銀鉢 @kagamiginpachi

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