第17話羊

羊の頭が無数に空に浮かんでいる。


羊の頭からは血が流れ、地面へ滴り落ちていた。


何をするわけでもなく、私たちの周りをふわふわと浮遊している。


試しに石をぶつけてみた。


すると「メェー!!!」と言う叫び声をあげ、羊の頭が破裂した。


血と肉片があたり一面に飛び散った。


これは面白い。


私たちは夢中で羊の頭に石を投げつけた。


飛び散る血と肉。


血と肉片にまみれた私たちは、笑いながらお互いの目を潰しあった。


これで宴の儀式は整った。












  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

狂ったショートショート怪談 @kaka04

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ