第16話赤い家

近所に赤い家が新しく建てられた。


家の至るところが赤で、とても目に付く作りなのだ。


赤い家が出来たはいいが、住人の姿が見当たらない。


1ヶ月ほど経ったがまだ人が住む気配がない。


ところが赤い家から、騒音が聞こえるようになった。


ギィィー!!というチェーンソンのような音。


女や男の悲鳴。


ある人は、赤い家の窓からピエロが覗いていたのを見たという。


警察に連絡した人もいたが、


「ああ、あそこは特別な家でしてね、

特に気にしないで下さい」


とはぐらかされたという。


1年後、赤い家は取り壊された。


あの赤い家は誰が何のために、建てたのか。


未だに謎のままだ。













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