第5話 僕らは本当のヒーローにはなれない

ほら、やっぱりだ。

やり過ぎた僕らに待ってるのはあの子が僕らを見る悲しい目だけ。

僕らは人を殺めることで、結局僕らは悪で黒い歪みでしかない。

この家から出て行く時も、僕らは正義のために銃を撃ったが、それは家族にとって悪でしかないと思い知らせただけだった。

結局のところ、僕らはひとりぼっちの悪のヒーローでしかない。

とぼとぼと歩いて何も言わずに家を出て、僕らはアジトに帰ったらまた反省会をする。

これが真のヒーローの姿さ。


(終わり)

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僕は誰かを悲しませてしまう ソノハナルーナ(お休み中) @eaglet

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