エピローグ

 アルビーとライニールは地球の研究施設で働くことになった。それに尽力したのはロバートとタカコだった。

 しばらくは三人で研究活動をしていたが、何かを決心したライル博士は新人研究員を三人ほど研究所に配属させた。


「じゃあ、行ってくるよ」


 新人三人が研究所になじんだ頃、小さな宇宙船にのってライル博士は旅立った。ロバートとタカコもそれを止めはしなかった。


「数百年ごしの失恋をしてくるさ、研究所をたのむ」


 そう言ったライル博士の顔には以前のような陰りは見えず、晴れやさすら感じられるほどであった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

ある助手の独白とそれにまつわる愛の話 南野月奈 @tukina

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ