第7話 ネイルの場合
ネイルは、不思議な雰囲気を持った男の子だ
ネイルは、葉月のことをじっと見つめて、言った
ネイル「葉月は、赤が似合うと思う」
葉月「赤?」
ネイル「そう、赤。肌の色とか髪の色とかを見てたらそう思った」
葉月「分かるんですか?」
ネイル「うん。僕、その人を見ただけで、その人に似合う色が分かるんだ」
葉月「すごいですね」
ネイル「そうでもないよ。僕は、ネイル。色々な色があるから自然と分かるんだ。それに、人にはパーソナルカラーっていうものがあるから」
葉月「パーソナルカラー!聞いたことがあります」
ネイル「パーソナルカラーを知っていると便利だよ。自分に似合う色が、分かるから、メイクや洋服選びの参考になる。葉月も、勉強をしてみたら、それか、どこかに聞きにいくとか。今は、そういったことをやってくれるサービスたくさんあるみたいだし」
葉月は、パーソナルカラー診断で検索してみると、たくさん出てきた
葉月「ネイル君の言う通り、たくさん出てきたよ」
ネイル「そうでしょ。でも、今は大丈夫だよ。僕が、見てあげるから」
葉月「ありがとう」
ネイル「葉月が、自分に似合う服を知ったら、洋服選びや化粧品の選び方変わってくる。そういう風に、外見を変えることで、気持ちも変わってくると思うよ」
葉月「気持ちですか?」
ネイル「そう、気持ち。気持ちを変えることが1番大切。でも、外見を変えるだけじゃダメなんだ。内面も変わらないと」
葉月「内面も」
ネイル「そう、内面が変わらないと、どんなに外見を良くしても、葉月、自信の気持ちが上がらないから。だから、僕は葉月に外見と内面の両方を大切にしてもらいたい」
葉月「外見と内面…」
ネイル「僕は、葉月のお手伝いをするよ。そのために、来たんだ。僕だけじゃなくて、みんなそうだよ」
葉月「みんな」
ネイル「そう、みんな。ファンデーション・チーク・アイシャドウ・マスカラ・リップ。そして僕。みんな、葉月のことを心配して擬人化したんだ」
葉月「そういう、事情があったんですね」
ネイル「そう、僕たちのこと。分かってくれた?」
葉月「分かったよ。みんな、ありがとう」
ネイルの不思議な雰囲気は、葉月に安心感を与えてくれるものだった。そして、彼が葉月に与えてくれたパーソナルカラー診断は、これからの洋服選びや化粧品選びの役に立ちそうだ。
メイクアップ~ある日突然、化粧品が擬人化したら @takahashi_01
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