泥沼

 この川を渡れとか正気の沙汰じゃない。いかれてる。

 チマチマ動いていたら、弓と魔法の集中砲火だ。

 全滅は免れんだろ!周りの兵と比べて装備も弱そうだ。

 状況を確認しよう。

 ライン川をはさむように両陣営がにらみ合う形だ

 ここの土壌は湿地。川は茶色く汚めの川だ。

 橋はすべて敵軍によって破壊されてる。 

 川を渡るしかないのか…

 待てよ。俺は魔法が使える。この国は数で落とすような

 戦術を使ってる。主な戦い方は道具だ。魔法ではなく。

 魔法で意識阻害をして川を渡れば一気に殲滅できるのでは?


「おい!お前ら!話を聞け!」

「なんだあおめえ」

「黙れ。取り敢えず私は敵に自分達を気づかせないように

 認識阻害をかける。

 それで川を渡り奇襲をするぞ!

 泥をかぶっておけ認識阻害は万能じゃない。

 見つかるときは見つかる土は保護色になる。」


 川を渡るしかないか。。。


「川に意識が向いていない!

 うて!!!」

「うおりゃ!!」

「今ので200人が死んだいくぞ突撃だ。」


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 ライン川南部沿岸フランソワ共和国占領地


「隊長!一気に200人が死亡し敵が混乱しています!

 突撃命令を!」

「よし分かった。全体に突撃命令を出せ」

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 ライン川


 他の奴らが来た。今の行動で動きを開始したのだろう。


「もうすぐ上陸だ!包囲網を組め!」

「殺しに行ってやるぜ――――――」

「包囲は完了したな?」

「阻害を解いて一斉射撃をするぞ!」


 阻害魔法を解く

 説いた瞬間。瞬く間に敵軍500人余りが死亡

 対してこちらの損害は200人ほどである。


「503に続けえええええええええええ!!!!!」

「うらあああああああああああああああ!!!!!」


 歩兵は縦横無尽に走り回り包囲殲滅を決めて

 敵軍の約半数を壊滅させた。


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 補給地点


「隊長!敵軍は首都に後退を始めました!」

「市街地戦は被害が激しくなると予想されます!」

「深追いはさせるな。塹壕を掘らせる命令をしろ。」

「は!」

「野砲が2日後に届く戦線は徹底的に守備に固めろ」


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 ふう。とりあえずは勝利を収めたか


「おい。お前ら。塹壕をほれ!スコップがあるだろ!防御要塞を作れ!」


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 6時間後…


 ふう。やっと終わった。

 飯が食いたい。肉肉肉


「お前ら!飯を運んでやったぞ!」


 ありがてえ


「スコップの重労働の後にこれ食ったから生き返る…」


 スープだが飯があるだけましだ。俺らは犯罪者だからな。

 これ自体おいしくないだろうが刑務所の飯よりは美味い。

 次の瞬間!!!!!


 「敵軍が大規模魔法を放ってきやがった!!!」

 「こっちの損害はどうだ!」

 「うちの部隊は90名死亡!」

 

 は?噓だろ?損害が1.2.3.4...200人は超えてる!

 

 「503部隊200名死亡!」

 「こっちは400名死亡!」

 「こちらは350名死亡!」


 とんでもない損害だ…


 「敵軍が首都から攻めてきています!」

 「直ちに軍を再編成をしろ!」

 

 「俺達も守備に回るぞ!」

 

 クッソやられちまってる。

 

 「地雷設置!」

 「退避!!」


 ?????なんだ地面が爆発していってる?しかも的確に敵軍の足ににだ。

503だけ何も伝えられてないのが癪に障る。


 「敵軍は退避しました!」

 「地雷撤去!」

 「スナイパー部隊到着確認しました!」

 「okだ。一時攻勢に出る」

 

 行くのか。


 「503は後衛するやばそうだったら支援をしろ!」

 

 市街地戦か…この世の地獄を見そうだ!

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503部隊 okamapopo @okamapopo

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