応援コメント

露草の栞 後篇(下)」への応援コメント

  • 大正企画にご参加ありがとうございます!
    企画を立てておきながら大正時代に疎いもので笑、とても新鮮な気持ちで読ませていただきました。

    特に露草の栞 後篇(下)は文章が美しすぎて涙でました。「海の上で亡くなられた曄子さま。わたしは曄子さまが青い風にのって、いるかと戯れながら南十字星を見上げておられるような気がします」うん、私もそんな気がします。

    素敵な作品ありがとうございました!

    作者からの返信

    三崎こはくさん

    こんにちは。企画にお邪魔しております!

    気に入ってもらえて良かったです~。
    昭和になるともう怒涛の大変革続きなので、大正時代は関東大震災こそありましたが、
    まだのんびりしていていいなーって(笑)

    あと単純に女学校が書きたかったのです。
    華族の学校は完全なる、『嫁入り前の幼稚園』みたいな位置なので、成績なんかどうでもよくて、ただ家にいても親はうるさいし退屈だから、友だちに逢うために通っているのです。

    『お相手さん』という人がいて(元家臣の家の子)、家ではその子たちとしか遊べなかったそうですよー。
    まだまだ大名時代の名残りがあったのでしょうね。

    明治になってみんな東京に出ましたが、たまに地元に帰ると、老人なんかはまだ、「お殿さまのお国入り」と提灯行列を作ったそうです。

    華子さまに素敵な言葉をありがとうございました。

    編集済
  • 何処かの隙間から、こっそりと皆様方の日々を覗かせて頂いたような気がいたします。
    素敵な浪漫を誠にありがとうございました。

    作者からの返信

    豆ははこさん

    華族女学校はほとんど幼稚園みたいな感じで、将来に何の不安もない方々が嫁入り前までの時間をのんびり過ごしているのですよね。庶民のお金持ちが通う学校だとおしゃれが出来たので、それが羨ましかったそうです。
    最終話まで眼を通して下さって、ありがとうございました。

  • こんばんは。作品を読ませて頂きながら、「一体、朝吹さまは何者⁉️ どうしてこんな深い作品を書くことができるのだろう」と何度も思いました。

    時代背景、登場人物の会話、一つとっても奥行きがあって……この作品を読ませて頂く前に、勉強が必要だった😱と感じざるおえませんでした。

    こんなにしがらみのある時代でも、恋に翻弄されたり、自分を突き通したりする人もいるのですね。
    (むしろそういうしがらみがあるので、気持ちが燃えるのでしょうか)

    他にも色々と思うところがありましたが、上手く言葉にできず、あまり良い感想が述べられず😭無念です。

    いつも作品から、学ぶことが沢山です。
    読ませて下さって、ありがとうございます🙇‍♀️

    作者からの返信

    ヒニヨルさん

    こんにちは。
    目立たない作品なので、読んでもらえて、とても嬉しいです。
    明治維新から終戦までの短い期間に存在し、夢のように消え去った華族制度を書いてみたものです。

    華族が廃止されて戦後さぞや大変だったのだろうと想うのですが、年寄りは嘆いていても、若い方たちは、けっこうサバサバしていたそうで。
    意外にもそんなに抵抗がなかったみたいです。
    もともと殿様から貴族になったりしているし、これからも何とかなるだろうとしか考えられなかったんでしょうね。

    たくさんあった豪邸も空襲で消え去って、欧州を真似た貴族制度も消え去って、ひとみな平等という観念からはそれでいいのかも知れませんが、やっぱり人間は王族とかに憧れるじゃないですか。
    当時も、「華族令嬢の一日」「華族令嬢の髪型」のたぐいが、大衆が手にする雑誌によく載っていて、それを見て庶民は溜息をついて憧れていたのです。

    カクヨムは底が深すぎて、まだまだ、鬼のように凄いものを書く人がたくさん埋もれていて、わたしもいつもびっくりしてます~。
    本当に底辺に沈んだままの作品なので、読んで頂けてとても嬉しいです。
    ありがとうございました。

  • 無学な私は馴染みのない言葉が出る度にGoogleなどで調べながら読みました。こういうのが書ける人が居るんだと、ちょっとしたカルチャーショックを受けています。個人的に普段あまり目にすることがないジャンルで、とても新鮮で楽しめました。良い作品をありがとうございました。

    作者からの返信

    コジロウマルさん

    人が亡くなると、しばらく役所手続き関係を含めて忙しいのですよね。気が紛れてよいという人もいますが、真夏だと体力的にも大変ではないですか?
    そんなお忙しい中、拙作を読んで下さってありがとうございます。

    ちょうど昨日が関東大震災から百年でした。それもあって沢山の当時の映像が流れていました。たった百年で、間に戦争を挟んで日本のこの変わりようには改めてびっくりです。
    華族制度は明治維新から戦後までの、ほんの短い期間、日本に確かにあったものです。楽しんで頂けたら何よりです。


  • 編集済

    雅やかでしっとりとした世界観に
    引き込まれました。
    少女の淡い憧れと無意識の駆け引き。
    男に頼って生きる女特有の優美さと諦め。
    美しくてか弱くて狡い…放っておけない。
    鶴さんと珠真さんは似ている気がします。

    曄子さんは子供なのか、外国育ちだからか、
    ちょっと違う。そこがいい。今っぽいのかな。

    大人になる直前の少女は
    自意識過剰でフワフワしていて
    その時にしかない魅力があります。
    作中の表現にドキドキさせられました。
    一番危うい時でもあると思います。
    そして、一番輝いている時。
    過ぎてみるとかけがえのない一瞬だったな、
    と懐かしく切なく思い出しました。

    朝吹さんの本領発揮な素敵な作品でした。
    とても勉強になりました…

    作者からの返信

    読んで下さって本当にありがとうございます。
    華族学校は意外と地味で質素で三つ編みをとめるのも黒ゴムのみ。贅沢にしようと想えばいくらでもお金が出せるため、際限がないから禁止だったそうです。
    それでなくとも武家からの流れもあったでしょうし、学生さんは地味でいいですというお家がほとんどで、セーラー服が導入されるとそれで一本化。
    金持ちの家の子が集まる他の女学校の方がよほど贅沢が許されていて、こちらはおしゃれを競い髪にきれいなリボンをつけて登校していたそうです。

    華族は戦後廃止されましたし、上流階級というものに反感を抱く人たちもいますが、同時に、すごく憧れる世界でもあり、なくなったらもうそれきりなの、日本固有の文化財のようなものではなかったかと。
    主君である殿様に滅私奉公することを誉としていた家来たちがそのまま華族とその使用人に移行して、なしくずしに崩れていったのですが、戦前までは確かにあった世界であり、二度ともう戻らないという観点からも憧れてしまいますね。

    鶴さんが一番お姫さまっぽいですが、彼女は後から華族になった家なのでお嬢さまがふさわしい。
    やはり自由奔放でわがままな処もある曄子さんがお姫さまらしいお姫さまかも知れません。
    珠真さんは平民のしっかりした真面目な娘さん。
    三人三様の少女たちを書けて、書いている間もとても倖せだった作品です。
    最後まで読んで下さってありがとうございました。

  • 休みの日に寝転んで一気に読んでしまいました。
    何度でも読み返したくなるお話ですが、他の作品も少しずつ読み進めたいと思います。

    作者からの返信

    先生、こんにちは。
     いつも興味深いエッセイをありがとうございます。

     脳外科医の先生に書いたものを読まれる日があろうとは……。こちらのみ、やや純文学寄りですが、他の作品はファンシーな話が多いのでチラッと眺めて過ぎ去って下さい。

     読んで下さってありがとうございました。



  • 企画参加ありがとうございました。
    素晴らしく良質な浪漫小説でした。私が恋していたのは人ではなかった……。
    この想い出…人生の一節に栞を挟んで恋しがるような、タイトルに戻ってそんな気持ちになりました。

    ところで驚いたことに、現在準備中の拙作とモチーフの重なる点多々あり、何かの拍子で見掛けられた時ご不快になられないよう申告させてください。
    旧華族の令嬢/はな(名前)/猫の風貌/外交官/青い花
    時代も現代で、文の質は比べるべくもありませんが。
    これからも楽しみに応援しています。






    作者からの返信

    川中流れさん、こんにちは。
     飛び込みで昨夜、お見かけした企画に参加しておりました。こちらこそありがとうございました。

    》現在準備中の拙作とモチーフの重なる点多々あり、
     そ、それは川中さんこそ、拙作を読まれている間、血の気の引く想いをされたのでは??
     時代も現代で違っていますし、ぜひ堂々と、こちらの作品は頭から消して書きたいものをお書きになって下さい。誰かが何か云ってきたとしても、こうして自己申告して下さって相互理解がとれておりますので、大丈夫です。
     余談ですが、偶然かぶったのか、既存の作品をトレースしたかそうでないのかって分かるものなのですよ。もし両方を読む方がいたとしても全然違う作品として読んで、誰も類似性など頭をよぎらないと思います。

     読んで下さって本当にありがとうございました。