【NGシーン】【閑話】第二弾 ボツにしたエピソード(本編と関係ないので読まなくても全く影響ありません)

◆このエピソードはもともと第九章 第十話と第十六話で書いていたものです。NGシーンに使おうと削除せずにおいただけですので、推敲も一度読み直ししかしてません。

 なお、一部表現は公開したエピソードで使い回してます。それではどうぞ。



■第九章 第十話 ロッティが一時的に戻ってきた場面から


 そんな折、再びロッティが執務室にやってきた。そろそろ二月に入ろうという時期で、邸から一歩外に出ればすぐに眉毛に霜がつくほどの寒さが続いている。アルタミール領の雪解けはまだ当分見込めそうもない。


「何かあったんだな?」

「モノトリス王国の王都グランダールで反乱が起きました」


「待て、住民の暴動ではなくて反乱なのか?」

「はい。将軍ジャレッド・モリス率いる王都軍およそ千人による反乱です」


 執務室には優弥の他にウォーレンとソフィア、ポーラもいた。約半年後に迫った結婚式の打ち合わせをしていたのである。


「住民はどうしてる?」


「反乱軍に好意的で、中には武器を手にして加わった者もいるようです。ただ、近衛を含む騎士団が相手ですので命を落とした者も少なくはありません」

(トニーとチェスターは向こう側か。二人も出来れば助けてやりたいが……)


「孤児院の子供たちは無事なんですか!?」


「ソフィア様、ご安心下さい。今のところお館様の張られた結界に護られているので無事です」

「そうですか。安心しました」


「いや、ロッティ、今のところと言ったな」

「はい」


「問題があるのか?」

「幸いにして孤児院とは離れた王城周辺で戦闘が行われておりますので、直接的な危険はありませんが」


※ここから下は公開した部分とほぼ同じです。

「もしかして結界の存在が知られた?」


 混乱に紛れて孤児院を襲撃しようとしたバカがいたそうで、ソイツが結界に阻まれたため知られることとなったそうだ。お陰で多くの人々が孤児院に押しかけてきているという。



スタッフ「はい、カットでーす!」

作者(白田)「監督、どうすか?」

監督「んー、反乱でもいいけど国民の皆さんがたくさん死んじゃうでしょ。ボツで」

作者(白田)「ガックシ」




■第九章 第十六話の皇帝のスピーチから

「皆、余のめい努々ゆめゆめ忘れるでない。

 ユウヤ殿と、ユウヤ殿が治めるこのアルタミール領に害をなしてはならぬ。これをたがえた者はどれほどの高位貴族であっても極刑をもって対処する。


 現にこのめでたき婚礼に際し、間者を送り込もうとした不届き者が捕らえられた……」



監督「カーーット! 皇帝くん、ちょっといい?」

皇帝「監督、なんですか?」

監督「なんですかじゃないよ。あのさあ、余計なアドリブ入れないでくれる?」

皇帝「え? どこがだめでした?」

監督「祝いの言葉で極刑とか捕らえたとかはないっしょ」

皇帝「えー」

監督「はい、やり直し!」

皇帝「ガックシ」

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