第34話 登場人物紹介
年齢:17(高校二年生)
誕生日:5月5日
血液型:AB
一人称:僕
家族:両親
身長:159.8(TS前)→151.5(TS後)
体重:50.8(TS前)→41.2(TS後)
足(靴):25.5(TS前)→22(TS後)
B:78(C65)
W:57
H:81
自殺しようとしたらなぜかTSしてしまった本作の主人公。クラスメイトの佐伯らから執拗で陰湿ないじめを受けていた。
TSF発生後「真田勇気」は戸籍上死者として扱われており、現在は絢音がでっち上げた戸籍──
冒頭、いじめの一環として学園のマドンナ白百合絢音に対し公開告白を強いられ衆人環視の中あっさりとフラれるも、何故かその絢音が突如その場で佐伯たちの所業を糾弾、さらにクラスメイトたちを扇動しその三分の一ほどを勇気の味方へと変えてしまう。勇気自身それで一時救われた気持ちになるが、恥をかかされた形となった佐伯が逆上し暴走。結果として勇気は社会生活的な意味で致命傷を負わされその人生に自ら幕を引くことを決意する。選んだ手段は首吊り自殺だった。──が、自殺自体は決行されたものの駆けつけた絢音と志桜里によって救助、蘇生され一命を取り留める。そして病院で目覚めた勇気は何故か少年から少女へと
TS以前の勇気は生っ白く高校二年の男子としては小柄かつ華奢な体つきをしたいわゆる「もやしっこ」であり、本人としては母親似の女顔。絢音曰く「ひどく凡庸」「よく見れば整っているが極めて普通」な容姿をしていた。
しかしTS後は自他ともに認める完璧美少女である絢音をして「愛らしさではユウキの圧勝」と言わしめる姿へと変貌を遂げているのだが、本人の自覚は薄い。「まあ、元よりはしっくりくるかなあ」程度の認識。
女体化した自身の体に特に違和感がなかったり、女性物の衣類を身につけることや女性特有の長い買い物時間にもあまり抵抗を覚えなくなっており(特に買い物はそれなりに楽しかった)、なんだかんだ「自分はもう女の子なんだ」と思いつつある。
──のだが、しかしいまだ自身の性的指向が男性だった頃のままであり、絢音をはじめ友人たちやお世話になっている沙織里たち肉体的同性を性欲あるいは恋愛の対象として見てしまう自分に対しそれほど深刻ではないものの悩んでいる。
勇気という名に込められた両親の願いに応えるべく自分なりに頑張っていたが、いまいち空回っていた。己の信念が関わることにはついて頑なだが、状況には割と流されやすい。総受け。
TS後、何やら妖しげな魅力を纏うようになったらしい。
白百合(しらゆり)絢音(あやね)
年齢:16(高校二年生)
誕生日:11月5日
血液型:B
一人称:私
家族:両親、兄、祖父
身長:169.8
体重:53.6
足(靴):23.5
B:87(D70)
W:63
H:91
本作のメインヒロイン。真田勇気のクラスメイト。容姿端麗、頭脳明晰、運動神経抜群、文武両道と名高い学校一の美少女で学園のマドンナ。実家は途方もないレベルのセレブ。いわば現代のプリンセス。人呼んで「白百合姫」。
本人は自身について謙遜ではなく本気で「ガワはともかく人格面ではまったく優れていない」と思っており、それだけに他者に対し割と容赦がない。それがつまりどういうことかというと「私は別に聖人君子じゃないんだから必要であれば非道に訴えてもしかたないわよね」と相手にとって物凄く嫌な割り切り方をするということ。もしかするとヒドイン。
ユウキガチ勢その1。しかしTS以前の勇気少年のことはあくまでもクラスメイトの一人として容姿能力ともにひどく凡庸で気弱な人物と認識していた。
佐伯グループによる真田勇気に対するいじめはかなり早い段階から把握していた。が、所詮は他人事。加えて佐伯らが基本的には物理的手段に訴えなかったこと、勇気本人が堪え忍ぶ方針であるらしいこと、さらに持論として「いじめ解決のためにはまず本人の自助努力があってしかるべし」という考えから静観を決め込んでいた。最悪、いざとなれば自分が介入してどうとでも解決できるという傲慢ともいえる思いもあった。ニヒルを気取りたいお年頃。
……だったのだが、実はそれらはほとんどが建前。いじめを下劣な犯罪と断じる性格の絢音としては、本当ならすぐにでも勇気を助けたかった。それを邪魔していたのは主に羞恥心。クラスメイトととして以外の接点のない自分が、頼まれたわけでもないのにしゃしゃり出ていって、人前で正義の味方面を晒すのを恥ずかしいと思っていたから。本音を言えば勇気から一言「助けて」と言って欲しかった。勇気の立場からすれば割とひどい。
冒頭、佐伯たちが勇気を貶めるためのギミックとして絢音を巻き込み利用したため晴れて?自らも関係者となり、これ幸いと介入を決め佐伯をやり込めクラスメイトを扇動しユウキに多くの「味方」を作ってあげられたことで満足していたが、その日のうちに佐伯から報復の矢が放たれ勇気の尊厳が絶望的に損なわれることとなった。
翌日、自己嫌悪に陥りつつも登校するが始業時間を過ぎても勇気は現れず、胸騒ぎを覚えた絢音は志桜里を伴って真田家に急行、間一髪で勇気を救うことに成功した──かに思われたが、そこにいたのは何故か勇気に似た美少女だった。
勇気が目覚めた後は両親とすぐには顔が合わせ難いであろう彼女に対し白百合家への滞在を持ちかけ着々と囲い込みを進めている。
佐伯グループに対し非合法な手段で制裁を下しているが各界に多大な影響力をもつ白百合家の力によって全ては闇から闇へと葬り去られた。その詳細についてユウキには伝えていない(聞かれれば答えるつもりはある)。
きっかけとなる描写を作者が書き忘れたため、本編中はなんだかよくわからないうちにいつの間にかユウキLOVEになってしまっているのはご愛敬。
今さらながらご説明させていただくと、きっかけは吊り橋効果というか、怪我した子犬や子猫を助けたら「この子には自分がいないと」という気持ちになってしまうのと同じような気持ち。それが転じて最終的に「もうこの子なしではいられない」となるところまでがセット。TSユウキの纏う妖しげな魅力の影響も大。
ユウキのことは常々「食べちゃいたい」と思っている。
年齢:23
誕生日:8月1日
血液型:O
一人称:わたくし、私
家族:両親、姉(志桜里)
身長:168.5
体重:54.0
足(靴):24.0
B:91(E70)
W:64
H:94
本作のヒロインの一人。白百合家の邸でメイドとして働いている。絢音の付き人「神崎志桜里」は実の姉であり縁故により就職した。昔はかなりの
神崎姉妹は二人揃って美人であり双子に間違われるほど似ているが、姉はどちらかというと狐顔、妹はどちらかというと狸顔の美人である。
志桜里と入れ替わるような形で絢音専属メイドになったはいいが、基本的に自分でできることは自分でやってしまうタイプの絢音お嬢さまは言い方は悪いがメイドとしてお世話のし甲斐がなく、少々燻っていた。
ここ最近はお世話のし甲斐のあるユウキに出会えてとっても幸せ。ユウキガチ勢その2。仕事をさせれば完璧にこなすが、性格はきっちりしているようでいて欲望には忠実なタイプ。
シスコンであり、もともとどちらかというと百合の気があった沙織里は、初対面から庇護欲をそそりまくり、見た目もドストライクだったユウキに一目惚れ。絢音に関する仕事が少なすぎて暇をもて余していたためユウキのお世話係に任ぜられ内心狂喜乱舞した。立場上、現状もっともユウキと距離が近い。時折、ユウキに自身を「お姉ちゃん」と呼ばせて「ハァハァ」している。たぶん変態。
「ユウキ専属メイド」を名乗ってしまうくらい入れ込んでおり、もしみんなで白百合学園に行く話になっていなければ、ユウキが自宅に戻る際には白百合家を辞して真田家の押し掛けメイドになるつもりだった。少し裕福なだけの庶民の家にメイドが入り込む余地がはたしてあったのかは謎(大して謎でもない)。駄メイドェ……。
作者は第一部終了後に一人だけ一度も主観描写をしていないことに気づいたが、沙織里はただいるだけで濃いからなんかもう別にいいかなって。
年齢:16
誕生日:9月10日
血液型:A
一人称:あたし
家族:両親、弟
身長:172.5
体重:52.0
足(靴):24.5
B:80(B70)
W:60
H:88
本作のヒロインの一人。真田勇気のクラスメイト。高身長でボーイッシュな雰囲気のスレンダーギャル。ボブカットの黒髪に赤紫のインナーカラーを入れている。
見た目のイメージからは想像しがたいがそこそこ正義感が強く絢音の扇動に最初に乗った(ちなみにそこそこの正義感とは、勇気に対するいじめを胸くそ悪く思っているが、自分一人では助けに入れない程度。だから即行で絢音に追従した)。
親は放任主義と公言し、読書モデルなんかもやっているが、それは年の離れた弟にばかり構う──少なくとも遥はそう感じている──両親への反発もあってのこと。バイトとはいえ仕事だから半ば義務としてやっているが実はファッションにはそれほど興味がないし、恋バナなど女の子女の子したこともあまり好きじゃない。それがどうも周囲には「さばさばしてる」と映るらしく男女ともに人気があるが、異性からは全くといっていいほどモテない。
男友達から一切の悪気なく「──天城って、話しやすいし顔はいいんだけどなあ……。でも、なんか友達までってーか──恋愛の対象としては見れないわー」と言われたことがあり、それがちょっとしたトラウマになっている。
実をいうとユウキになる以前の勇気のことも憎からず思っていた。ただしそれは恋心というほどでもなく、単に小柄でなよっとした見た目が遥の琴線に多少触れる、という程度ではあったが。ちなみになんとなく怖がられている自覚はあったので話したこともない。
ただ、遥──というか恐らくギャルっぽい格好に興味があるのか、時折、勇気がチラチラと自分を盗み見ているのに気づいてからは、それが遥の傷ついた自尊心を癒してくれていた。
普通ならまず嫌悪感抱くところかもしれないが、勇気の見た目は遥にとってどちらかと言えば好ましかったし、明らかに異性として意識されているという事実が単純に嬉しかった。
教室での「あたしに惚れちゃった?」発言も冗談に見せて遥的にはあわよくばな気持ちもあったので、直後に勇気に否定され傷ついたというのも実は本音。
勇気がユウキになってからもユウキ本人が性的指向について悩んでいるのは理解しつつも、彼が自分を「女の子扱い」してくれるのが嬉しくて堪らない。
白百合家の大浴場であられもない姿を晒すユウキを見て「いやいや、あたしはノーマルだし」などと悶々としたが、もはや好きな気持ちは押さえられそうにない。だってユウキがかわいいから。たぶん唯一のユウキ純愛勢。
ただしユウキが自分よりかわいいのはともかくとして、バストサイズで負けたことに関してだけは納得がいかない模様。
年齢:16
誕生日:1月31日
血液型:O
一人称:わたし
家族:両親、姉
身長:149.0
体重:44.1
足(靴):22.5
B:93(G70)
W:61
H:91
本作のヒロインの一人。真田勇気のクラスメイト。長い黒髪を編み込みのおさげにした太縁眼鏡が似合う文学少女。小柄な彼女だが上半身の一部分だけとても大きい。つまり重い。それが読書からくる眼精疲労と相まって肩凝りでツラい。お風呂は大好き。だって胸部装甲が浮いて楽だから。机の天板にも乗せてしまいがち。
一部分が主張しすぎるため身体の線が出ない服を着ると全体のプロポーションが悪く見える──要は太ってないのに太って見えるのが悩み。
基本的に他者を「さん」付けで呼ぶが、ユウキのことは脳内で「ちゃん」付けしている。それはユウキが勇気だった頃も同じ。むしろニュアンスとしては「ゆうききゅん」だった。
教室では物静かな文学少女で通っていたが、白百合家訪問に際し本物のメイドさんに興奮しすぎてオタバレ。ユウキらに実は教室で真顔で読んでいた本もブックカバーの中身はだいぶライトなモノだったのでは……と察せられてしまったが、開き直った。
本物のメイドや執事は素晴らしいと思うが、偽物には偽物の良さがあると考えるタイプ。最近できた親友三人にはどちらかというとジャパンメイドなミニスカメイド服を着てほしいと思っている。その際、ユウキは白ニーソ、絢音は黒スト、遥は網タイ+ガーターベルト装備が望ましいとかなんとか。絢音から白百合家のお仕着せをプレゼントしてもらえることになり大興奮。
ユウキがまだ勇気だった頃から是非「男の娘」にしてみたい逸材として目をつけていた。お気に入りの勇気が佐伯らにいじめられていることに対して忸怩たる思いを抱いていたが、自分は一歩間違えれば即いじめられる側に回るしかない弱っちい人間だと理解していたため何もできずにいた。そのため絢音が行った扇動は正に渡りに船、遥には出遅れたが即飛びついた。勢い余って「いじめ撲滅」と鼻息を荒げてしまったのはご愛敬。
ランジェリーショップではフルオーダーランジェリーの注文に関し一番張りきっていた。ロリ巨乳という特殊体型故に既製品ではなかなか満足できないらしい。その散財ぶりにユウキと遥が軽く引いたが、櫻井家では母方の祖母からの遺伝により母や社会人の姉もやはり大層な巨乳の持ち主であるため、同じ悩みを持つ者同士末娘に対し理解があり、服飾──特に下着については経費として認めてくれるため無問題なのだと説明した。
白百合家の大浴場では源泉かけ流しの温泉に感動したが、それ以上にユウキと沙織里の濡れ場(意味深)に大興奮した模様。ユウキはできれば男の娘がよかったが、美少女になったユウキが性的矛盾を抱えたまま染められ堕ちていくというのも大変捗る、と気づきまたもや大興奮。ちょっと濡れてしまった(意味深)が、お風呂なので大丈夫だったのは内緒。
百合もBLもこれまでは二次元で嗜むものという認識だったが、今自分の身近にいる面子であれば三次元も大いにアリ。今のところ友人たちを脳内カップリングするまでに止めているが、いつかは自分も含めてリアルで掛け合わせてみたいなあと思っている。ちなみに「絢音×ユウキ」や「沙織里×ユウキ」は鉄板だが、笙子が一番捗りそうなのは「ユウキ×遥」。
ダメだこの変態、早くなんとかしないと。
年齢:25
誕生日:7月20日
血液型:A
一人称:わたくし、私
家族:両親、妹(沙織里)
身長:170.5
体重:57.0
足(靴):24.0
B:90(D75)
W:62
H:92
本作のヒロインの一人。妹の沙織里が来る以前は白百合家の邸で絢音の専属メイドとして働いていた。現在の正式な肩書きは絢音の父親──白百合家現当主──の第五秘書となっているが、実質は絢音の付き人件護衛。常に影のように絢音に従っており、作中では特に描写がなくてもだいたい主人の傍に控えている。柔道、空手道、剣道の有段者。めちゃくちゃ強い。
妹の沙織里に比べれば口数も少なめで一見取っつきにくそうに見えるが、それはあくまでも仕事用の顔であり、中身は割かし普通のお姉さん。大人しそうに見えて実はかなりの自由人な沙織里のことは妹としてなら人並み以上に愛しているが、一人の社会人としてはできればもう少ししっかりしてほしいと思っている。「仮面でも猫でもいいからせめて仕事中は被ったまま脱がないで!」とお姉ちゃんはいつも頭が痛い。悲しいかな苦労性である。
実質的にユウキの命を救ったのは志桜里であり、ユウキにとっては大恩人にあたる。ただし、その際に心肺蘇生のために人工呼吸が行われたことや、その人工呼吸こそが志桜里にとってファーストキスだったという事実まではユウキに伝わっていない(ユウキ本人に対する「初めてが私なんかとでは申し訳ない」という気遣いと、絢音に対する「ユウキさまは何もご存知ないほうがよろしいですよね!」という忖度から)。
ファーストインプレッションで「ビスクドールのような」仮死状態のユウキから言葉では言い表せない異常なまでの魅力を感じ取り、さらに
そのため佐伯たちに制裁を下す際にはつい力が入りすぎてしまった。それが「どの程度」かといえば、絢音の忠実な僕である志桜里が、主人の精神衛生を考慮してとはいえ結果を正確に伝えず過小報告せざるを得なかったほどなので相当である。南無。
誰にも言えない秘密だがファーストキス以来ユウキの使用済み下着をこっそり入手し、それをくんかくんかしながら毎晩のように自分を慰めている。総合的に見れば一番まともなはずだがやはり変態である。「私、マジでヤバい女だなあ」という自覚は多分にあるがもう引き返せない。隠れユウキガチ勢。
自分以外にも全員がユウキを狙っていることは百も承知なので、さすがに一番になろうとか出しゃばるつもりはないが、幸い自分の主人はユウキを独占するつもりはないようなので、いつか絢音とユウキが結ばれた後であれば、時々なら自分にもお情けがいただけるのではないかと期待している。
今の夢はユウキに「志桜里お姉ちゃん」と呼んでもらうこと。つくづく沙織里の姉である。
白百合の園 ~いじめを苦に自殺しようとした僕ですが、死に損なった上になぜかTSしてしまい、美女・美少女たちから愛でられています~ @andynori
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