僵尸と、猫から転生した少女と、そんな二人が駆け抜ける中華風ファンタジー。登場人物の台詞や地の文でさえもその世界観を決して壊さず、むしろそれによって深みを増しているほどにこだわって書かれている。
陰と陽、僵尸のこと、そもそも彼らはなぜそうなったのか。随所にある謎が読み手の心を掴んで離さない。
主人公は非常に逞しく、そして迷うことはあれども最後には真っ直ぐと向かっていく印象です。そしてその姿はきっと、自分を道具として扱う風水僵尸にも影響を与えていることでしょう。
僵尸たちは何を思うのか。それを使っているようで振り回されているようでもある契約者たちはどうしていくのか。
まだまだ続きが楽しみな作品です。ぜひご一読ください。
血食のシーン、必見ですよ。