えんでぃんぐ1
今まで通ってきた様々な仕掛けの施された部屋。監視カメラによってその部屋の様子がこの部屋のモニターに映し出されている。映像の中には今俺がこいつと相対している部屋も含まれている。
その、現在いる部屋の映像に向けて照準を合わせる。何故そうしようと思ったのかはわからないが、直観的にこうすることが一番こいつの鼻を明かす事になる、そんな気がした。
撃鉄を起こし、引鉄を引くと強烈な音と反動を伴って弾丸が発射される。弾丸は命中し、モニターの液晶に穴をあけて粉々にすると
この世界がひび割れ、砕け散った。
◆◆◆
某ファーストフード店内。男女の高校生グループ――白井陽翔、浅倉那月、今崎千映、倉科柊莉の4名――が談笑している。
「結局何か有耶無耶になっちゃったね」
「なー?あんなに苦労したってのに」
「あれって結局陽翔が不合格になった感じじゃないの?」
「受験前に不吉なワードだなぁもう」
「あぁ~これで私も将来安泰だって一時は思ったのに現実が襲ってくる~」
「受験ねぇ。なんか勉強会でもする?」
「鍋パしようぜ鍋パ」
「お前が一番余裕ありそうなのやっぱ間違ってるわ」
「そういえばさ、あの事件の時の…首無し死体の事なんだけど」
「もういいってその話~あれ一時期夢に出そうで折角忘れてきたのに」
「ごめん。でも気になるよやっぱり」
「誰何だろうな。一応俺たちの学校の制服着てたし」
「何か見覚えっていうか…私たちが知ってる人のような気がしちゃって」
「怖すぎ。生き別れの兄弟だったりして」
「でもあんだけ大騒ぎで警察の取り調べやらなんやら大変だったのに急にぱったり止んだと思ったら、学校に呼び出されてかん口令敷かれて…社会の闇って感じ」
「ねー。今もどこかで似たような事やってるんじゃない?」
――END1――
主役探しのデスゲーム @4kein
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