第47話奴隷商説得完了
仲間を売れさすれば贔屓にしてやるぞ? と言う甘言を受け入れるか仲間を守る事を考えているのだろう……ここで止めの一撃だ。
「全て報告しろと言っている訳ではない。10知ったうちの2,3を教えてくれと言っているのだ。貴殿が黙殺した分は水に流そうではないか! 無論この話は俺とお前だけの密約だ。」
コイツがいくら理想を掲げていても、同業の友人はどうだろうか? そいつらを無実にしてやる代わりに他を売れと言う提案にすれば、コイツは乗って来るだろうと言う判断だ。
「――――っ!!」
丸いドジョウ顔にダラダラと大粒の脂汗を
もう一押しか……
「もし、それでも不安があると言うのなら……貴殿の
「飲みましょう……」
ダラダラと
「良かった。他の仕事は大々的に奴隷を仕入れて何か起こると内外に示して噂を欲しい。目ざとい奴か俺の動向を注視している奴なら、戦争か開拓だと思って喜んで買いこむだろうな」
俺は初めから必要以上に金を流すつもりは毛頭ない。奴隷商を潰し金と奴隷をぶんどって、立派な労働力件納税者にするつもりだ。
奴隷商以外誰も困らないのだから、皆ハッピーだ。
「その通りでしょうな……」
脂汗をハンカチで拭いながらドジョウ顔の奴隷商は答えた。
「私から一つ、二つ質問してもよろしいでしょうか?」
「なんだ」
「どうしてユーサー様は、公爵位にこだわるのですか? あなたほどの才覚ならどこでもやって行けるでしょうに……」
確かに4歳の俺がここまでやっているのだ。傍から見たら何でもできるスーパーマンに見えてもおかしくはない。
「愚問だな。古来より本家の予備として機能する分家が正しく機能する事の方が珍しい。私は叔父上や従兄弟達に会った事はないが当家が負ければ、分家設立、他家へ婿入り、修道院送り、追放、暗殺の五つの選択肢しか道は無くなるんだ。出来るうちに対策する方が得策ではないか?」
「確かにそうですな……商人も勝負市も賭ける時には己の進退をかけて大博打をするそれは国も、貴族も変わりないと……」
「その通り、俺はまだ余力がある。余力があり自由に行動できる間に保険を掛けるのは当たり前の事だ。無論家臣達には負ける積りは毛頭ないとは言っているのだが……俺は死にたい訳じゃない。出来る事はするさ……」
俺は誰にも聞こえない様にボソボソと乾いた声でこういった。
「……もう誰にも奪わせはしない。逆に奪ってやる」
俺の声に気が付いたのかドジョウ顔の商人は、「何か言いましたか?」と言った。
「嫌何も……では仕事を任せる。
これは独り言なんだが……道路や河川の工事は融資を集める積りだ。金利は低いが絶対に増えて帰って来る。しかも従来の関所はなく入市税だけにして、商人の流動を活発化させる予定だ。名誉として橋や道路の命名権を販売するつもりもある」
「なるほど……そう言う事ですか……」
俺の意図に気が付いたようだ。
こうして気分で入った奴隷商会の会長、コジモ・ボヤジウとの商談は成立し、奴隷たちは後日屋敷に会長であるコジモ自ら届ける事になった。
============
【あとがき】
まずは読んでくださり誠にありがとうございます!
次回から主人公が死んだ後の前世の話をご要望頂いたので、投稿したいと思います。
読者の皆様に、大切なお願いがあります。
少しでも、
「面白そう!」
「続きがきになる!」
「主人公・作者がんばってるな」
そう思っていただけましたら、
作品フォローと★星を入れていただけますと嬉しいです!
つまらなけば星一つ★、面白ければ星三つ★★★
読者の皆様が正直に、思った評価で結構です!
最新話か今表示している左上の✖ボタンを押していただき、
またコメントを入れて頂けるともっと嬉しいです。
作者のモチベーションが上がって最高の応援となります!
どうぞ、よしくお願い致します。m(__)m
新作異世界ファンタジーの
【魔剣士学院の悪役貴族(ヒール)の四男は、怠惰で自由な生活がしたいので、自由気ままな冒険者生活(スローライフ)を始めました。】
https://kakuyomu.jp/works/16817330649742962025/episodes/16817330649866158494
【公爵家から追放されたハーフエルフの俺は、序盤のイベントで勇者を庇って死ぬモブに転生したので、死亡フラグを回避する為に槍と魔術で最強になりました。俺はハーレム王になって新天地で領主として楽しく暮らしたい】
https://kakuyomu.jp/works/16817139557348161268/episodes/16817139557348902055
こちらもよろしくお願いしますm(__)m
2月まで二日に一回更新していきます
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます