最終話 再びのオアフ島 そして、帰国へ
10月25日
8日振りに、オアフ島に戻ってきた。前と同じYMCAに落ち着く。一部の例外はあったが、これ迄YMCAは当たりはずれが無く安心して泊まれる。ここのYMCAも静かに寛げる良い宿だ。
10月26日
いよいよ、帰国の雰囲気が漂ってきた。10月29日(日)、PM12:00、JALで帰国する事にした。最後の換金、1万円をドルに換えた。
10月27日
ビショップ博物館、フォスター植物園にのんびり歩いて行ってみた。
博物館はイマイチだったが、フォスター植物園では、洋ランのコレクションや野生の洋ランが鑑賞でき、とても見応えがあった。やはり、ランに関しては野生のものよりも鉢植えの交配種のものが美しい。(田舎娘よりもお姫様が美しい?)
10月28日
シーライフパークへ市内バスで行ってみた。
お馴染みの鯨やイルカの曲芸、深さ6mの大型タンクでの海魚の遊泳も見事である。
ワイキキに戻り、最後の海水浴にワイキキビーチへ行ってみる。手枕で筏に寝っ転がる。空と海の青さが気持ち良い。いよいよ明日は帰国だ。あれから8か月半も経ったんだ。
日本を発ってから、8か月半。あっと言う間だった。いろんな事があった。今までの29年間で最高の人生だった。
静かに振り返ってみる。
バンフ到着早々、ヒロに遇った事が全ての始まりと言って過言ではない。彼に遇えたお陰で予想だにしていなかったいろんな経験ができた。
彼に遇わなければ、ヘリスキーを楽しむ事はできなかった。ウィスラー・スキー場で滑る事もできなかった。スタンピード祭や Commonwealth Game を観戦する事も。
しかし、何と言っても、バンフ~ジャスパーの自転車一人旅が最高だった。いろんな野生動物に巡り遇えた。例外は一匹たりとも無く、みんなみんな可愛かった。
火傷はしたけど、アシナボイン山のキャンピング、良かったなあ。魚は釣れなかったけど。
カナディアンロッキーの麓で、生まれて初めてのゴルフ。何と贅沢な事か。
彼に遇わなければ、プリンスエドワード島を訪れる事もなかった。Janis に遇う事は生涯無かった。外国の女性に恋心を抱くという貴重な経験をする事も無かった事になる。
人生初の海外一人旅、今夜が最後の夜だ。
10月29日
最後の日、ワイキキビーチに隣接した広場で16才までの女性のフラダンスショーが開催された。
私の出国を見送ってくれてるかのように。
みんなとても可愛く、しなやかに踊っていた。
さよなら、Hawaii.
第五章 ハワイ諸島 完
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海外一人旅・万年青年どこへ行く カナダ編 (門脇賴 29歳の時) 完
最後までご愛読、ありがとうございました。
海外一人旅1・万年青年どこへ行く カナダ編 (門脇賴 29歳の時) 門脇 賴 @chirolin
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