3章54話 開門3
お互いに距離をとり技を発動させる両者雪の方は
「【血刀 血桜】!」
対して雪の鬼は
『【爪鬼化】見せてみろ!お前の力!」
両者が技を発動させた直後鬼が急接近する。
「くっ速い!こうなったら!【形状変化 双剣】!」
『はっ!リーチを縮めてきたか!確かにそれなら俺の爪と打ち合えるかもなァ、だが、パワーが足りてねぇぞ!』
「くっそ、慣れてないうえに純粋に膂力が違いすぎる!手数で押す双剣じゃ分が悪いか?」
「考えてる暇ァあんのか?」
「!ぐあっ痛ってぇ!くそっ!考える暇がねぇ!間合いを取って考えねぇと!【血の雨】」
「あ?魔力すら吸わない雨かよ?余裕ねぇのにまだ出し惜しみする気か?えぇ?」
「そんなんじゃねぇよ!【赤縄地獄】【吸魔結界】これなら少しは耐えられるな。どうする、刀じゃリーチの問題で負ける、双剣とか短剣だとパワーで負ける。スピードも同じだろ。今何が出来る?あいつと渡り合うために何が。もう吸血での強化はしてある。でもまだあいつの身体能力には勝てない。ん?待て、俺はなんで鬼の力が使えないって思ってるんだ?そうだよな!鬼の力と吸血の強化を使えばあいつの膂力にも勝てるかも。ならやってみ―
『考え事は終わったか?』
「!?なっ、どうし
後ろから声がして後ろを振り返る前にとてつもない衝撃が体を襲う。
そのまま鬼を拘束していた場所まで吹っ飛ぶ雪。
するとそこには半壊した結界があった。
『あんまり待たせんなよ。ここじゃ殺しても問題はねぇ。で?どうした?何かいい案は浮かんだか?』
「いきなり後ろから殴るんじゃねぇ!【鬼化】間に合ってなかったら死んでるだろ今の!」
『だから死んでも問題ねぇって言っただろ。それに俺の力使わないのもイラついてたしな。忘れてんじゃねぇぞ!さっさとこい!』
「言われなくても!オラァ!」
先ほどより強く速くなった一撃を鬼に叩き込む雪。先ほどとは違い良い感触がした。
『全く、人、いや鬼の話聞いてなかったのか?忘れてんじゃねえと俺は言ったぞ?さっき【渡した力】使わないどころか鬼化した膂力で武器を使うだぁ?お前よく自分の武器見てみろよ。』
鬼に当たりはしたが爪の一本にヒビが入った程度しか与えられていなかった。そして言われた通りに武器を見ると
「げっ!双剣がほぼ壊れかけてる!?なんで!」
『たりめぇだろ、技量も武器もまだ身体能力に追いついてねぇんだ。適当に振り回しても力負けして勝手に武器が壊れてんだよ。俺は何もしてねぇ。さっさと【爪】使ってこい。今のお前じゃ爪しか鬼状態じゃ使えねぇ。』
「使い慣れてない技を使うのはあまり気乗りしないんだけどな、やるしか無いか。【爪鬼化】!」
すると雪の爪が鋭利な刃物のように変化する
『オラ、第二ラウンドだ!かかって来い!雪!』
「徒手格闘は慣れてないんだけどな!やるしかねぇ!」
後書き
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