3章44話 ショッピングエリア血
雪と綾はショッピングエリアのフードコートスペースに来ていた。
「雪ちゃんはいちごパフェだっけ?私はチョコにしようかな?」
「うん!なんかイチゴが目に止まってこれ食べたいって思ったの!」
「わかる!ひと目見た時にこれだ!食べたいってときあるよね!あ、きたきた。それじゃテーブルに行こう!」
ここは外に突き出ているように作られていて吹き抜けになっている。そのためテーブルは木製で真ん中に大きな木が植えてある。そのため部活終わりなどに休憩で立ち寄る人が多い。のだが現在は部活の時間中なので貸切状態だ。
「疲れたねー!雪ちゃんと女の子の買い物が出来るなんて思わなくてつい張り切りすぎちゃった。疲れた時には甘いものだよね!いただきます!んーーーー!おいしー!」
「パフェなんて久しぶり!一人で食べに行くの恥ずかしくてたべにいけなかったんだー。うん!美味しいね!綾!」
「また来ようね。他にもスイーツとか甘いものいっぱいあるから!痛っ!あー指切っちゃった。たまに木がささくれ立ってることあるんだよね。絆創膏あったかな?」
バックの中をさがしていると雪が近づいてきた。
「あ、大丈夫だよ?かすり傷だから絆創膏貼れば明日には治ってるよ。ん、あれ?雪ちゃん?」
何故か無言でいる雪に声をかけるが反応がない。しかし、腹の可愛い音が聞こえたり息遣いが聞こえたので大丈夫だと思っていると。
雪が怪我をしたゆびをしゃぶってきた。
「キャ!ど、どうしたの?雪ちゃん。怪我したところを舐めてくれるの?」
(雪ちゃんの【吸血】には噛んだ対象を治す効果があるから治そうとしてくれてるのかな?)
指をチロチロと口の中で舐めていた雪だったが次第に溢れてくる血を吸うようになっていた。
しばらくすると雪は指を離し綾の指と雪の方には輝く透明な糸が垂れていた。
「血を止めてくれたんだねありがとう。でも吸う必要はないような?雪ちゃん、何かあったの?」
しばらく恍惚としていた雪だったが次第に正気に戻り真っ青になっていく。
「ごめん!綾!ちょっとどうかしてた。綾の血を見たら何故か吸いたくなって。どうしてだろう。」
ここで綾はひとつ疑問に思っていたことから答えを導いた。
「もしかして今までストレスを無意識に溜めていてそれが血を吸いたい欲求に変換されてたんじゃない?今日の最後の方女の子っぽい口調だったよ?」
「う、多分それだ。まだ慣れないから緊張してたんだと思う。吸血欲求=本能みたいなところあるから無意識的にそうなっちゃうんだと思う。ごめん、気をつけるよ。」
「大丈夫!血を吸われるのは大歓迎だし全然甘えていいんだよ!血を吸ってる時の雪ちゃん可愛いし!」
「あんまりその時のこと覚えてないでくれぇ。なんかこう、本心とか本能とか曝け出してる気がするから恥ずかしいんだ!」
「かわいいのにー」
こうして一悶着あったけど綾と買い物が出来て楽しかった。
後書き
作者「いやーここまで書いてもう1万PV届きそうなんでびっくりしてます。」
ストレスで親友の血を吸った人「ほんとこの短い間にこんなに見てもらえるとは」
作者「というわけで1万PV超えたら記念シナリオでも書こうかと思います。2本書く予定です。雪をキャラ崩壊させるつもりなんで見たくない方はキャラ崩壊しない方を読んでくださいね?」
雪「おい待てまた名前変えただろ!戻したからいいじゃんじゃない!逃げるなー!」
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