1章15話 魔物素材
昨日から気になってしょうがなかった戦闘用の服を俺は買いに来ていた。
戦闘用の服なんて初めて聞いた俺はすごく気になっていた。前まではそういうのに関して関心がなかった。
能力を使えるかどうかに気持ちが向いていて調べたこともなかったし、綾たちも母さんたちも俺の前でそういう話しないようにしてたからな。
「戦闘用と普段着って何が違うの?」
「戦闘用は動きやすさや耐久性、能力との親和性なんかが普通の服とは違うの。」
能力との親和性?なんだそりゃ。ただの服じゃないのか?
「でも服でしょ?なんで能力との親和性なんかが上がるわけ?」
「そこが戦闘用の違いだね、素材に魔物素材を使ってその魔物の特性を引き出しているの。例えば巨大化する能力の人はスライムとか巨大化する魔物の素材を使えば能力を使っても服が破れることがないとかね。」
「なるほどね、でも私どんな能力かわからないけどどうするの?」
そう、まだ俺は自分の能力を知らない。それなのに買いにくる必要あるのか?
「今回は能力との親和性は考えないで耐久性や動きやすさで選ぶの。それと能力補助の意味も兼ねて魔力との親和性が高いマナスパイダーの糸を使った服にするつもりよ。」
「へぇ、そんな魔物がいるのか。」
なんでもマナスパイダーは魔力を食糧にしていてテイマー系能力者が糸を貰う代わりに魔力を与えてカイコ糸のようにしているらしい。
上は体操服のような形のものを選んだ。下は母さんがスカートを押したが流石に気になりすぎるとズボンにした。
だってそうだろ?パンツ見えたらどうすんだ。女子はどうやって見えないようにしてるんだ。
色はおそらく血液関係の能力だろうからと血がついてもごまかしが効く黒にすることにした。
そんなわけでマナスパイダー製の服を3着買って家に帰ってきた。
その後、朱音に着てみてほしいとせがまれたので着ると「うわ真っ黒まぁ髪の毛私と同じ銀髪になったし映えるか」とか言っていた。
俺の髪色は退院時は黒髪に少し銀髪がある程度だったが数日すると綺麗な銀髪に変わったのだ。
そんな話をしていると父さんが帰ってきた。服を買ったことなどを話していると
「雪、訓練場の予約が取れたから明日能力の確認をするよ、楽しみすぎて寝れないとかはやめてね?」
と言ってきた。
やった!ついに俺も能力が使えるんだ!
確かに退院する時は寝れなかったし早めに寝ることにする。それにしてもどんな能力だろうなぁ!
後書き
作者です。いやー考えなしに書いてると矛盾が出てくる出てくるwそもそも髪色変えるつもりなのに変えてないじゃんとか。それと投稿おそくてすいません!服のくだりはずっと描きたかったんですが作者自身Tシャツとジーンズ以外着ないものでよくわからなかったので調べてたんですよねー。さて、これからが本番です。期待して下さい!
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