第3話 入学式
「次は新入生代表の挨拶です。」
パチパチパチパチ
拍手の音が聞こえてくる。あいつがその態度に値する人物には全く思えないが。
「どうも新入生代表の友沢健二です。そうですねー高校生活を迎えるにあたっての抱負ですか、校則を乗っ取り新しくできるであろう友人たちと面白おかしく高校生活を過ごしたいですね。」
馬鹿かこいつ、いや馬鹿だったわ。
いきなり校則を乗っ取るとかやばいだろ。生徒会長になってから言え。生徒会副会長には俺がなるつもりだけど。
「不安はありますが目標を見失わずに友達と協力しながら達成していったり、
先生の教わったことを実践しながら模範となるように生活していきます!」
うん、たしかに不安しかない。あとお前が模範になれるわけがないだろ。
「あと何かしら記録を残したいです。運動関係で2個勉強関係で2個といったところでしょうか。あと時には失敗をすることもあるでしょうがそれをバネにして次に生かしていきたいと思います。」
爆弾発言?だな。こいつの中学時代を知ってるやつは当たり前だと思うだろうが。ちなみに俺もそっち側。
知らないやつは「この学校でそんなとこ言うなんて目標高いな」とでも思っているのだろう。
すいません、そいつが指してるのは全国です。
あと失敗をバネにって、富士山でも飛び越える気か!?
これで新入生代表の挨拶が終わった。まともそうに見えて全くまともじゃない挨拶だった。
周りの反応はどうだろう。
痛いやつを見るような目で見ているものが1割。
狂人を見て怖がっているのが6割。
面白そうな目で見ているのが2割。
無表情が1割。
と言ったところだろうか。
思ったよりつまらなかった、というか何もなかったな。まともではなかったけど。
暴動とかを期待していたんだが。
あ、そうだ校長の話は面白かったね。
この学校は基本的に生徒たちに競い合わせるらしい。
知っていたけど。
そして、授業に体育の他にサバイバルと格闘があるらしい。
これだよこれ!!俺が求めていたのは!!
楽しみだ、特に格闘。
まあそんな感じで入学式は終わった。
ゲストとしてリモートで有名俳優や世界的アスリート、テレビでよく見る政治家が出ていたのには驚いた。もうすっごい。
どうやらこの学校の卒業生らしい。
教室に戻り、ついに自己紹介のターンだ。
この場面はどの物語でも大切だ。
どれだけインパクトを残せるかそれが大事だ。
俺は日々の訓練を言えばいいだろう。
きっと「こいつすげー」、って尊敬の念が送られるだろう。
中二病かオタク、あるいは狂人の学園生活 わっしゃ @kekekn
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