第2話 高校生活の始まり
ガラガラガラ
クラスの人全員がこっちを見ている。コワイ。
さっきクラス分けの張り紙見たからわかるけど変態人外超人がいるぞ。
「遅れたかもしれません。一一です。」
数人だけ笑っている人がいる。少しでも気まずい空間が和んだかな?
あと健二、お前はなぜペンライトを持っている。
「かも、じゃない遅れている。今から入学式に行くから列作れ。あと新入生代表…初日からそれとかお前頭いかれてんのか?」
この筋骨隆々のまじめそうな教師が担任らしい。
あー、やっぱこいつが新入生代表だったか。入学式終わったな。
廊下に出て列に並んだ。前のやつの髪が真っ赤だったが、これは返り血なのだろうかそれとも普通に染めただけなのだろうか。こいつは俺のジョークに一番反応したから仲良くしたい。が、目つきがとにかく怖い。目力だけで○されそう。
そう思っていたら話しかけてきた。
「よう、俺は中野陽三。初日から遅刻なんかチビのくせに不良なのか?」
俺はチビじゃない!!身長が169cmもあるんだいっ!!
「チビじゃねーよ。お前こそまさにヤンキーじゃねーか。一瞬返り血で髪が赤くなったのかと思ったぞ。」
「あ、お前の名前どっちも漢数字のいちだろ」
「スルー能力とコミュ力たっか。ああ、あってるよ」
何なんだこいつ。なんでこの学校は入れたんだ?偏差値75だぞここ。
もしかして特殊試験か?だとしたらスポーツ系だろうな。筋肉やべえもんこいつ。
「遅刻した理由を聞いてなかった。で、何なんだ?」
うーん、悩ましい。普通に危なかったけどそっちじゃないんだろうな。こいつが求めてる答えは。あと、ロリコンとも思われたくない。そんな安っぽいもんじゃあないからな俺の幼女への愛は。
つまり、俺の回答は
「クソヤンキーを蹴ってた」
「ハハハ、紛れもない不良じゃねえか」
後ろに回って背中を叩いてくる。痛い
「ただのヒーロー気取りのバカだバカヤロー」
「おもしれぇなお前。後で連絡先交換しようぜ。」
「いいよ。あとでな」
よっしゃー友達GETだぜ。
いやー、やっぱり嬉しいもんですね。見た目が怖いことを除けば。
ちょうど体育館についた。
予想通りうるさかった。
で、なんだかんだ校長の話とか色々終わらせて新入生代表の挨拶だ。
なんかあったら騒ごう。
楽しくなりそうだ。
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